Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

音楽療法士は年齢不詳

2006-05-30 21:37:26 | 音楽療法
一口に音楽療法といっても様々、私の対象者は2歳の女の子から103歳のおばあちゃままで年齢的にも100歳の幅がある。できる限り幅広い分野を経験して・・・と日本音楽療法学会は推奨しているけれど、実際現場にでてみると専門範囲が決まってくる。今の私は<高齢者>が8割、その他(知的障害児、学習障害児、不登校など)が2割というところ。

高齢者といっても、介護老人保健施設では介護保険適用年齢ではない人でも医療(健康)保険を利用すれば40歳から可能である。今日は若い年齢が多い日、53歳のひろ子さんと55歳のはつ子さんは仲良しでいつも楽しそう、そこへちょっと下の私が割り込む。70~90代の戦前の苦労話が多い中、私たちは娘感覚でその話に聞き入る、「大変な時代だったのね」。

娘・・・でも利用者さんは<いつも若々しい音楽療法の先生>と孫世代と思っているらしい。私はトシをあかしていない、だって音楽は夢と楽しみでしょ? あるとき「今年は年女」と言ったら一回り下の噂が広がって、肯定はしないけどもちろん否定もしなかった。「息子は大学生」と言ったら、「ヘエー若くして子ども産んだんだね、学生結婚?」という具合。これじゃまるで詐欺みたいで心が痛む。

ひろ子さんとはつ子さんも私のトシは知らないから、今日も「先生は知らないと思うけど」とおっしゃる。イエイエ実は知っているんです、東京オリンピック。でも「そうなの?」とかわしている若作りの音楽療法士の私。嬉しいのはお二人が「先生を見てお洒落しようと思った」と明るい色を着始めたこと、表情も笑顔もますますすてきに若々しくなってきたお二人、私も頑張るね!