令和6年4月17日(水)
富士市にある県営静岡県富士水泳場の活用を改めて知る機会がありました。
発端は、地元市議会議員から相談があり、市民の高齢者100人ほどが通っていた民間のスイミングスクールが突然閉鎖となり、その代替として市内にある静岡県水泳場を使うことができないかという相談でした。
この相談内容を受け、水泳場を所管する県の担当部署に伝え、様々な助言をいただき、高齢者の受け皿となるべき方向性を探っています。
県富士水泳場は、平成15年に開催された「わかふじ国体」の際、新たに設置されたもので、50m10レーンの競泳プールと、25m四方の飛び込みプールがあり、いずれも水深を変えることができる可床式となっています。可床式であることから、競技以外でも年齢に関わりなく安全に利用することができ、一般市民から競技会まで活用できます。
この充実した機能を備えていることから、全国レベルの競技会や東京2020オリンピック・パラリンピックの際には、スイスチームなどの事前合宿施設として使用されています。私も関わった日本ライフセービングの競技会もここで開催されました。
県富士水泳場の近くには、富士市営の温水プールがありましたが、老朽化や温水を供給する施設の移転により、令和2年6月に廃止となりました。この施設は多くの市民に愛され好評であったことから、廃止になっても隣接する県富士水泳場が利用できることで、水泳を通じた市民の健康増進などに支障は出ていません。
水泳は、浮力があることで身体に負担がかからないとされ、高齢者には人気があるそうです。もちろん、全ての年齢層に同じ効果が期待できます。それだけに、今回の高齢者の受け皿は県としても最大限の協力をしていく必要があります。
今回の相談を通じて、改めて県水泳場の施設を見てみると、プールを活用した子ども教室や大人教室、水泳以外にも、トレーニングルームやスタジオプラグラムなども用意され、子どもではチアダンスやHIP HOPダンス、体操教室などが、大人ではヨガ教室なども開催されています。
プールを使った大人教室では、プールリハビリ健康運動、健康アクアウォーキングなどがあり、相談のあった高齢者の皆さんも現行プログラム内で吸収できるか、新たなメニューを考えるかなど、受入の可能性は高いと感じました。
水泳以外にも充実したメニューがあることを再認識し、健康寿命の延伸のためにもこの施設の活用を改めて認識しました。