GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

雨がシトシト日曜日

2006-07-31 01:48:18 | 天気
きょうは昼からずーと雨。関東地方は梅雨明けだそうですが、こちらは豪快なスコールではなく、「雨がシトシト日曜日~」。朝起きると昨夜蛍光灯に群がった小さな虫の残骸が床にビッシリでした。さぞかしヤモリも満腹だったことでしょう。5・6月の雨期の初めに一斉に孵化した虫が群がりる日があります。飛んで火に入る夏の虫。子供の頃、小金井の田園地帯で見た網戸に集まるカナブンや蛾などの多種多様な虫たちと違って、小蝿ほどの大きさの単一種です。蛍光灯が天井ではなく壁に取り付けられてるのは、この虫のせいかも知れません。日本の家屋のように食卓の上に照明があったりすれば、たちまちご飯はゴマ塩ならぬ虫のフリカケご飯になってしまいます。虫を待ち構えるヤモリの糞のおまけ付き。

べドナム語の Phuc tap は直訳すると「複雑」。日本語のニュアンスとは少し異なるようで、よく耳にするのは、「あの地域は複雑」という使われ方。治安が良くないというような意味。かつてはHCM市の複雑地域と言えばサイゴン港近くの第4区。10数年前に最初のエイズ患者が見つかったのも第4区でした。GO VAP区も他省との境界で治安の悪さの代名詞のように語られていました。市中心部と比べて家賃が安く、人口の流入が激しかったせいなのでしょう。しかし犯罪の多さは市内至るところ大した違いがあるとも思えません。それぞれの区のなかにそれぞれ複雑な地域を抱えているという印象です。GO VAP 区の中には1から17までの12の地区(Phuong)があります。Phuong の警察が転出入届けなど市行政の末端機能を果たしています。

GO VAP は工場と軍隊、北部出身者の多い街です。両隣の住人も北部出身で、近所のタバコ屋ではどこでもVINATABAを売っています。犬肉屋もあるし、定食屋の飯が不味いのもそのせいだとか。勿論、カフェ、床屋、ビリヤード店などもびっしり。かつてはBinh Duong省方面に抜けるN.Oanh 通りには豆電球を点滅させ、オネエさんが手招きする風俗カフェも多かったのですが、ここ数年警察の取り締まりですっかり姿を消してしまいました。それでもまだ細々とゲリラ的に生き延びている店もあるそうで、K君が聞いてきた話ではCTという通りには今も数件残るそうです。ただこの通りが一体どこにあるのかは不明。情報提供者は「私は行くことはできるけど行き方を説明することはできない」とか。残念ながら市販されてる市街地図ではGO VAPははみ出して大半がカットされてます。まして日本の旅行ガイドブックとなるとGO VAPという地名も載っていません。東京との類推で言えば、赤羽や板橋というところでしょうか。

T君は昼食の後ベッドに横たわり、そのまま朝を迎えそうです。午前中カフェに足を運び、女の子たちにチヤホヤされてました。可愛くない娘とは視線も合わせようとしないK君と違って、T君は話しかければ誰にでもニコニコしているので寄って来るのはモテそうもない娘ばかり。早く言葉を覚えて意思を伝えてもらいたいものです。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2006-08-08 16:30:55
「朝起きると蛍光灯の下は虫の死骸ばかり」きけばゾッとします。しかし私が高校生の頃、羽アリのようなものが大量発生したことがありました。蛍光灯の下で勉強しているとボトボト落ちてきて最初はゲッ思っていました。しかし慣れとは恐いもの。それが毎日続くと教科書の上・ノートの上、それが頭の上に落ちてこようと気にもせず黙々と勉強していたことが思い出されます。

美人は三日で飽き、ブスは三日で慣れるという言葉があるけど、なるほどと頷けます。

返信する

コメントを投稿