GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

アンザン省統計局

2009-11-19 18:29:21 | 社会
宿の近くに省の統計局があるので立ち寄って2008年版の省統計ブックを買い求めました。数値の正確さには疑問も残るし、有料の割には詳細なデータとも言い難いものです。それでもネットでは調べられない事項が少なくありません。

建物に入って直ぐの部屋で「統計ブックを買いたいんですが」と声を掛けると近くに居た年配のオッサンはチラッと一瞥しただけで右の手首を振りました。日本ではあまり馴染みのない動作で、これを両手ですると幼稚園児のお遊戯で「キンキンキラキラ」の振り付けになるのかも。

日本では断る時に手を左右に振ることはあってもこのようにクルクル回すとことはないようです。ここで一番多く見掛けるのは、宝くじ売りを断る時のこの手の動きです。言葉を発せず動作で断るのは上品とは言えず、失礼なことではありますが、その分相手に付け入る隙を与えない断り方でもあるようです。

そんな訳で自分では一日に何度かは、特にカフェでは宝くじ売りの鬱陶しさから逃れるためにこの手を回しています。ロンスエンの町に限らずメコンデルタではやたらとカフェが多く、宝くじ売りの老若男女の数も相当なものです。先日Hong Nguの町のカフェではこの手首振りも効果がなく、テーブルの上に宝くじの束を黙って乗せられてしまいました。ここで口を開けば相手に付け入る隙を与えるか喧嘩になるだけです。

宝くじを売りに行ったのでもないのに統計局のオッサンに手首を振られて、少々腹が立ちました。自分のベトナム語の発音が悪いからだということは分かっているので、続けて英語でSTATISTICAL YEARBOOKを買いたいと言ってみました。すると今度は顔も上げずに手を回すだけ。

ここまで会話を拒否されては仕方ありません。日本語で思い切り罵倒してから二階の部屋に上がり、それらしき部屋のドアをノックして無事「統計」を買い求めました。すると先程のオッサン公務員が部屋に入ってきて担当者に「この人何しに来たの」?と聞きました。

オッサン曰く「だって、オレ中国語知らないんだもん」。言い訳をせずに居れないところが、さすが公務員って思ってしまったは偏見なんでしょうけど。