今回の経済危機へのベトナム政府の対応策の柱は輸出入企業等の借り入れ金利に対する利息補填。現在一般企業の銀行借り入れ金利は年10.5%ですが(国営企業や優良企業への銀行貸し出し金利は9%台のものもあるそうです) 、その内4%分を政府が補填するというものです。したがって実質借り入れ金利は6.5%以下ということになります。
中央銀行の発表によれば6月4日までの利息補填金額は339兆9千億円(約1兆7750億円)に達したとのこと。昨年のベトナムのGDP1215兆ドンの27%に相当する金額です。
当然ながら銀行の貸し出し金額は増加し、預金金利も上昇傾向で先週末は12ヶ月定期預金が8.9%。余裕のある企業にとっては実質6.5%以下の借り入れで済むわけですから再び財テクのチャンス到来というところです。
たぶんそんな背景もあって、週末のベトナム株式市場は高騰。1銘柄を除いた168銘柄がほぼストップ高となる展開でした。 2月24日の235.5ポイントから4ヶ月を経ずして478ポイントへと倍増。もっとも一昨年の1200ポイント近くからの急落振りも見事なものでした。この春季大攻勢がいつまで続くものかは興味あるところですが、政府の4%利子補填が続く間は上昇し続けるのかも知れません。ベトナム政府のみならず各国政府の金融・財政政策が通貨供給量を増大させ、余剰マネーが新興国の株式市場を押し上げ再びバブルを形成しつつあるとしたら実に皮肉な話です。
他方、農民にたいする農業機械化のための支援策として貸付が行われていますが、評判は日本の定額給付金よりも寒いものがあります。1ヘクタールの農地を保有する農民に対し7百万ドン(3万7千円)を限度とする貸付で0.5ヘクタールならその半分の額しか借りられません。所有農地が少ない貧しい農民にとってトラクーターや耕運機どころかバイクを買うこともできない額です。その上、この制度があること自体知らない農民が殆どで、地方の行政機関ですら手続き方法が周知されていない現状のようです。
それでもNSC(北部種苗)SSC(南部種苗)といった農業関連株は高収益で連日高騰、化学肥料製造会社も業績も回復しつつあるようです。
中央銀行の発表によれば6月4日までの利息補填金額は339兆9千億円(約1兆7750億円)に達したとのこと。昨年のベトナムのGDP1215兆ドンの27%に相当する金額です。
当然ながら銀行の貸し出し金額は増加し、預金金利も上昇傾向で先週末は12ヶ月定期預金が8.9%。余裕のある企業にとっては実質6.5%以下の借り入れで済むわけですから再び財テクのチャンス到来というところです。
たぶんそんな背景もあって、週末のベトナム株式市場は高騰。1銘柄を除いた168銘柄がほぼストップ高となる展開でした。 2月24日の235.5ポイントから4ヶ月を経ずして478ポイントへと倍増。もっとも一昨年の1200ポイント近くからの急落振りも見事なものでした。この春季大攻勢がいつまで続くものかは興味あるところですが、政府の4%利子補填が続く間は上昇し続けるのかも知れません。ベトナム政府のみならず各国政府の金融・財政政策が通貨供給量を増大させ、余剰マネーが新興国の株式市場を押し上げ再びバブルを形成しつつあるとしたら実に皮肉な話です。
他方、農民にたいする農業機械化のための支援策として貸付が行われていますが、評判は日本の定額給付金よりも寒いものがあります。1ヘクタールの農地を保有する農民に対し7百万ドン(3万7千円)を限度とする貸付で0.5ヘクタールならその半分の額しか借りられません。所有農地が少ない貧しい農民にとってトラクーターや耕運機どころかバイクを買うこともできない額です。その上、この制度があること自体知らない農民が殆どで、地方の行政機関ですら手続き方法が周知されていない現状のようです。
それでもNSC(北部種苗)SSC(南部種苗)といった農業関連株は高収益で連日高騰、化学肥料製造会社も業績も回復しつつあるようです。