サイゴンに戻った時から連日雨に濡れ続けです。いかにも降りそうな雲行きならカッパを用意するのに、その気配を感じずにバイクを走らせた途端のことで、毎日同じ過ちの繰り返し。バイクに積んどけば済むことなのに、家と事務所に其々一つずつ置いてあるから心配ない・・・などという中途半端な準備が災いの元です。昨日は三区に良さそうな借家があるとH君から電話を貰い、直ぐに見に行こうと待ち合わせの場所へ急ぎました。「その前に飯を食おう」と新しく開店したタイ料理・レストランに入ったところが直ぐに大雨。
以前、サイゴン川の船上レストランでタイ鍋を注文したことがありました。日本人のアテンドを頼まれてのことです。食べ終わった後で「鯛が一つも入ってないじゃないか」とお叱りを受けましたが、「鯛鍋」と勘違いされたようです。ミミズ料理や鍋を食べ、雨が止むまで2時間ほど居続けましたが、その帰り、GOVAPまでの道のりですっかり濡れました。
勘違いというのは仕事の中でも少なくなく、月曜日に来るはずの客が今朝来てしまい、大慌てでした。「月曜日(ngay thu hai)じゃなかったの」?とUさんに問い質すと「ngay muoi hai と言いました」とこれは僕の勘違い。Uさんは、昨日からアルバイトに来ることになった子はTamさんだと言い張り、履歴書を見せても「おかしいですね。名前が二つあるのかも知れません。でも今から直ぐ来ますから分かります」と頑固でしたが、やって来た子ははじめて見る顔でした。
一週間に一人が2・3個の勘違いをし、5人がそれぞれ勘違いを引きずったまま仕事をしているわけですから事務所の中は常にいい加減な情報ばかりになってしまってます。これじゃまともな仕事などできるわけもなく効率は最悪。きょうの土曜日気分も契約書の修正や帳票印刷の発注、面接がたて続きのトラブルでぐったりでした。そのまま昼食も取らずに借家を見に行ったら、これが思いのほか遠く、家に帰ると2時近く。腹が減ったのに適当な店がないので食パンを買い、家に戻るとバターが切れてました。
腹が減って買い物に行くのも億劫でしたが、ほんの10分と自分に言い聞かせ、自転車で近くのスーパーで買い物を済ませて家に戻ると、何と持ち出した鍵は事務所の鍵束でこれでは家に入れません。大いなる絶望感が空腹の身体を駆け抜けます。隣の家に断り、屋根に上がって伝われば入れるかと試みましたが、当然ながら泥棒対策の鉄条網が障害となり足場を確保できません。鍵を持たずに施錠できる南京錠は要注意。かつて何度も同じ過ちを繰り返しましたが、この家に越して来てからは初めてのことです。雨の合間の日差しも強く、湿度も高くて汗が吹き出てきました。バターは溶けても仕方ないと諦められます。しかし牛乳は前回も封を開けたら既にヨーグルト状態でしたから、二度続けて買っても飲めないというのは情けないものがあります。
こういう時に限って携帯電話も家の中に置いたままでした。誰かに電話をして助けを頼むにしても電話番号は携帯電話に登録してあるわけだし、バイクも家に置いてあります。諦めて何処かへ食事に行くとしてもその後で状況が変わるはずもありません。これもまた一人暮らしの悲哀というものでしょうか。きょうも事務所を訪れた客に訊かれました。「ベトナムに何年居ますか」?最近は4・5年と答えています。10年などと言ったら、「10年も居てその程度のベトナム語」?と思われるか「10年も居てベトナム人の奥さんが居ないなんて信じられません」と言われるかのどちらかです。それよりも鍵を忘れて呆然と佇んでいる自分の愚かさが僕には信じられません。
以前、サイゴン川の船上レストランでタイ鍋を注文したことがありました。日本人のアテンドを頼まれてのことです。食べ終わった後で「鯛が一つも入ってないじゃないか」とお叱りを受けましたが、「鯛鍋」と勘違いされたようです。ミミズ料理や鍋を食べ、雨が止むまで2時間ほど居続けましたが、その帰り、GOVAPまでの道のりですっかり濡れました。
勘違いというのは仕事の中でも少なくなく、月曜日に来るはずの客が今朝来てしまい、大慌てでした。「月曜日(ngay thu hai)じゃなかったの」?とUさんに問い質すと「ngay muoi hai と言いました」とこれは僕の勘違い。Uさんは、昨日からアルバイトに来ることになった子はTamさんだと言い張り、履歴書を見せても「おかしいですね。名前が二つあるのかも知れません。でも今から直ぐ来ますから分かります」と頑固でしたが、やって来た子ははじめて見る顔でした。
一週間に一人が2・3個の勘違いをし、5人がそれぞれ勘違いを引きずったまま仕事をしているわけですから事務所の中は常にいい加減な情報ばかりになってしまってます。これじゃまともな仕事などできるわけもなく効率は最悪。きょうの土曜日気分も契約書の修正や帳票印刷の発注、面接がたて続きのトラブルでぐったりでした。そのまま昼食も取らずに借家を見に行ったら、これが思いのほか遠く、家に帰ると2時近く。腹が減ったのに適当な店がないので食パンを買い、家に戻るとバターが切れてました。
腹が減って買い物に行くのも億劫でしたが、ほんの10分と自分に言い聞かせ、自転車で近くのスーパーで買い物を済ませて家に戻ると、何と持ち出した鍵は事務所の鍵束でこれでは家に入れません。大いなる絶望感が空腹の身体を駆け抜けます。隣の家に断り、屋根に上がって伝われば入れるかと試みましたが、当然ながら泥棒対策の鉄条網が障害となり足場を確保できません。鍵を持たずに施錠できる南京錠は要注意。かつて何度も同じ過ちを繰り返しましたが、この家に越して来てからは初めてのことです。雨の合間の日差しも強く、湿度も高くて汗が吹き出てきました。バターは溶けても仕方ないと諦められます。しかし牛乳は前回も封を開けたら既にヨーグルト状態でしたから、二度続けて買っても飲めないというのは情けないものがあります。
こういう時に限って携帯電話も家の中に置いたままでした。誰かに電話をして助けを頼むにしても電話番号は携帯電話に登録してあるわけだし、バイクも家に置いてあります。諦めて何処かへ食事に行くとしてもその後で状況が変わるはずもありません。これもまた一人暮らしの悲哀というものでしょうか。きょうも事務所を訪れた客に訊かれました。「ベトナムに何年居ますか」?最近は4・5年と答えています。10年などと言ったら、「10年も居てその程度のベトナム語」?と思われるか「10年も居てベトナム人の奥さんが居ないなんて信じられません」と言われるかのどちらかです。それよりも鍵を忘れて呆然と佇んでいる自分の愚かさが僕には信じられません。