夢職で 高貴高齢者の 叫び

          

寄木細工のペンダント

2016年02月11日 | 日記

 栃木県では2月になってから、インフルエンザがピークを迎えているという。 近くの小学校でも学級休業(閉鎖)が起きている。

 毎年、インフルエンザの予防接種を受けてきたし、うがい・手洗い・マスクなどで感染しないように気を付けてきた。 それなのに今年はかかってしまったのだ。

 夕方、寒気がした。 それから頭が痛くなった。 翌朝、熱が出た。 軽い風邪のようなので、この程度なら、バッファリンでおさまるだろうと思った。

 しかし、午後になっても熱が下がらない。 そこで、クリニックへ出かけた。 綿棒で鼻の粘膜をとって検査をする。 検査結果が出るまでには、わずか5分程しかかからないとのこと。

 再び診察室へ呼ばれて、お医者さんから10センチほどの棒状のものを見せられた。 そこにはアルファベットでA・B・Cの文字があり、Aのところに赤い線が表れてている。 インフルエンザA型とのこと。 こんな簡単な検査で分かったことに驚いた。

 5日分の薬を処方していただいた。 一つは口から肺に吸い込む粉末剤だ。  これは薬剤師の指導で吸い込んだ。

 熱、咳、痰に悩まされたが、病状は軽く済んだようだ。病気が回復するまで、退屈だが静かに寝ていることにした。

 

 俺はいつ、インフルエンザに、どこで感染したのだろうか。

 俺は先週、女房に付き合って宇都宮のデパートの長野県と新潟県の物産展へ行った。 女房は何を買うでもなく、物産展会場を歩き回っている。 俺は雑踏の中を女房のあとに付いて回った。 この人ごみの中で、インフルエンザに感染したのではないかと思う。

 女房は寄木細工の店へ3度も寄ってはペンダントを見ている。 欲しいとも、買いたいとも言わない。 ただ、見ているだけだ。 そこへ店主が声をかけてきた。

 「材料費は安いけど、手間がかかってますよ」

 

 女房はペンダントを手にとって眺めている。 

俺は、まず、値札を見た。3,000円でおつりがくる値段だ。 

この程度なら、プレゼントできるかな? 

何しろ、俺は女房にパソコンを買ってもらったばかりだから、

何かお返しをしなければならない。

ペンダントだったら、パソコンに比べれば安いものだ。

俺は店主に千円札を3枚渡した。

 けれどなあ!

プレゼントは2,000円余りで済んだけど、

インフルエンザにかかってしまったからなあ。 

高くついたなあ。