イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

ストックポートから日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。ストックポートってどこ?まずは本文をお読みください。

バクストン、古代ローマ人の愛した鉱泉の湧く町、ジョージアン様式のクレセントまである北のバース

2017-08-10 09:00:00 | ピークディストリクト
バクストン Buxton、ピーク・ディストリクトの古い町です。うちから、車で約40分。



マンチェスターから、ストックポートを通って、30分おきに電車が出ています。

先月訪れた、イギリス南西部の有名な観光地、バース Bath について書いた長い連載はずいぶんたくさんの方に読んでいただきました。

イギリス北西部にも、古代ローマ帝国に支配された、鉱泉の湧く町、18世紀に、保養地として栄えた、おしゃれな町があるんです!

バクストン。ピークディストリクトを歩く拠点としても知られています。

2年前の、バクストンの町について書いた記事をぜひ読んで下さい。今回、行かなかった場所の写真がいっぱいのっています。↓

平日に電車でピークディストリクトに行って山歩き、出発点は18世紀の温泉保養地、バクストン・


2年前の写真です。↓クレセント The Crescent



ジョージアン建築の傑作。
バースのロイヤル・クレセントのまねをして、ファッショナブルな上流階級の社交場として1780年から1784年にかけて建てられました。

バースのロイヤル・クレセントは住宅ですが、こちらは宿泊施設のある文化ホールのような公的利用を目的に、地元の貴族がたてました。

20世紀の初めごろには分譲され、高級ホテル、市役所の出張所、診療所、図書館、ギャラリーなど、として分割利用されていたそうです。
1980年代に、修復維持費を払いきれずホテルが撤退してからは荒廃が進み、1991年には、使用に適さない危険な建物として、立ち入り禁止に。

第一級保存指定建築です。取り壊すわけにもいかず、長年、崩壊を食い止める程度の保存措置を施され、空き家として放置されてきました。

先週の写真です。







長年の懸案、大修復工事が本格的に開始されたようです!!

鉱泉を利用した、テルマエ・スパー、高級ホテルとしての利用が決定したそうです。
修復予算は、5千万ポンド(71億5100万円)以上。何かの間違いじゃないかと思うようなすごい額です。
宝くじの文化基金から2000万ポンド、観光基金からも多少の補助がありますが、ほかはホテル事業者の出費です。

完成は2019年の予定。

完璧によみがえったジョージア様式の壮麗な建築を町の中心に有する、2年後のバクストン、バースに並ぶ観光地として国際的な名声を手にすることも夢ではない・・・?

無理か・・・?まだ中国人観光客の姿を目にすることはありません。

正面の建物は、クレセントの別館、パンプ・ルーム The Pump Room です。


1981年まで、訪れる人に鉱泉を飲ませる場所だったそうです。

今は、空き家です。
10年ほど前は、一部が観光案内所でした。
地元のアーティストの作品を展示販売するギャラリーも併設されていました。絵葉書を買ったおぼえがあります。


クレセントの正面、いつ行っても観光客や地元の人が水を汲んでいる、セント・アンズ・ウェル St Anne's Well 。


パイプの修理中で、使用禁止でした。

常時28℃の天然の鉱泉が無尽蔵に湧き出る水くみ場。

バクストン・バース Buxton Baths 。


クレセントの端に付属する、古代ローマの浴場の跡地に建てられた、ジョージアン時代の、湯治施設。



個性的でおしゃれな店舗が間借りするショッピングセンターになっています。


病人を椅子に座らせて、鉱泉に漬ける療法に使われた浴槽。


奥が、手作りの入浴剤(石鹸、バス・オイルなど)を売る店でした!


店舗のひとつに、半分ガラス張りの床のある、おしゃれな雑貨屋がありました。
ガラスの床の下には、タイル張りの階段を下りて上がる様式の湯治用浴槽が保存されていました。


クレセントの別の端、バクストン・バースの反対側にある、名物パブ、オールド・ホール・ホテル The Old Hall Hotel 。


正面からの写真を撮るのを忘れました!
坂の上から見下ろした写真しかありません。

1670年に建てられた、タウンセンターでいちばん古い建物だそうです。

オールド・ホール・ホテル前の急な坂を上がって、今でも週に2回、市のたつマーケット広場のある、古いエリアに行ってみました。



坂の途中からの眺め。









マーケット広場のある、坂の上の古い町についてはまた明日・・・。


↓↓↓画像を応援クリックしてください。はい、ありがとう。


ジャンル:
ウェブログ
コメント (5)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ヴィクトリア時代の産業、交... | トップ | 鉱泉の湧く町バクストン、マ... »
最近の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ザ.クレセント (八幡@やんやーやマクビティーズ)
2017-08-10 11:25:44
図書館とか入っていたのに、修復費は国からではなかったのですね。その当時のホテルに泊まってみたかったです。
でも、巨額の改修費が投じられ、復活するのは興味深いですね。
雰囲気が変わってしまわないか心配です。

イギリスでも、鉱泉に病人を入れる「湯治」?があるのですね。椅子に座らなければお風呂に入れないくらいの重病人も入ったのですね。
修復費用ほか (江里)
2017-08-10 17:38:25
宝くじの収益の文化基金から2000万ポンドの補助を得たそうです。観光基金も少しかかわっています。あとは、ホテル事業者の出費です。
バクストンウォーターのボトリング権を独占するネスレ社が、鉱泉の商業利用を阻止しようと訴訟中だそうです!
古い建物を利用したホテルはたくさんありますが、消防法や保健衛生法に適応するために内部が徹底的に改装されちゃうことが多いんです。バリアフリーっていうんでしたっけ?車いす対応にもしたり、もちろん快適さ第一ですからね。18世紀の雰囲気を尊重してくれたらいいのですが・・・でも、文化遺産の修復ですから、その点は考慮したでデヴェラップメントが期待されています。 宿泊は高そう!ですがロビーでお茶ぐらいは試してみたいです。中国人観光客がおしかけそうですが。
漫画、テルマエロマエでは、湯治は日本の独創的なアイデア、みたいなエピソードがありましが、ヨーロッパでも中世から実行されてたんですよ。バースの時にちょっと触れましたが。18世紀からはお金を払えばだれでも利用できるようになって、人気爆発だったそうです。そう、自分で浴槽に降りられない重病人が上げ下げしてもらったみたいです。施療後、ピンピン元気になったりしたら面白い。(実際効いたのか?)階段式のは自分で上り下りできる人用みたいです。
費用の出どころに関しては、本文に書きたします。写真を増やしました。
渋滞するかなぁ (Chun)
2017-08-21 08:12:28
大好きなバクストン!
日本人も見かけないですよ。やはり日本人が行かないところには、中国人は行かないのかな?

そんなホテルができて観光客が増えると、道路が渋滞しそうですねぇ。いやだなぁ。それでなくても自転車事故の多い道路なのにねぇ。
渋滞? (江里)
2017-08-22 06:31:57
バクストンはカーライルからストックポート、マンチェスターをとおってロンドンのそばまで貫通するA6沿いです。自転車事故って、A6で?バクストンでは、イギリス国内、ヨーロッパ、アメリカからの観光客すべてを合わせたよりもたくさん中国人がいました。あの国に何が起こっているんでしょう?
バクストンは俗化しないでほしいです。
A6じゃなくて... (Chun)
2017-08-22 21:22:10
バクストンに行くのに、A6を通ったことがないんです。
マックからは別の道路を使います。
私の数少ない知り合いのご家族だけでも、2人自転車で事故にあっています。うちが帰国後、夫の同僚がやはり事故にあったと聞きました。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。