ちょっと「手芸ブログ」みたいな記事を書いてみます。
近頃はやっているという「アップサイクル up-cycle」(不用品の再利用)手芸です。
偶然見つけたウェッブサイトの記事を見て、細長く切った「紙のカゴ編み」を年末に好奇心から試してみました。
大して創造性も工夫もなく、手先をちょこちょこ動かしていると出来上がるあってもあまり役に立たない小物入れ、というかペン立て、その他用途はお好みで...の容器が出来上がります。
メガネ立てやら浅いものはクルミ入れやらあまり人に見せたくない作品が家の中にいくつか たまってきています。(そのうち処分します)
資材の無駄やゴミを減らすというコンセプトはたしかに素晴らしいのですが、アップサイクル手芸の作品はいかにも「再生しました」というショボい仕上がり(特に誰にでも簡単にできるものは)だという先入観がありました。
それが.....この紙のカゴ編はけっこうおもしろくて、もっと作ってみたくなっちゃうんですね。
考えなくても手が動くところが編み物のメリヤス編みばかりを延々と続ける感覚に近いかもしれません。
オンラインショップで購入した小さな物がとてつもなく大きな段ボール箱で届きました。
長い長い茶色の紙が、壊れやすい製品の入った小さな箱の周りをぎっしりととぐろを巻くように詰め込んでありました。
トイレットペーパーのようなミシン目で切り離せば、長さ40cmぐらいの、A4のレポート用紙より少し縦長の長方形の紙がたくさんできました。
それを縦半分に切って、内側にたてに折り込んで、長いストリップ(長い一片)にして編んでみたのがたくさんあっても困る「ペン立て」です(上の写真)
「やれやれ」という顔で私の作業を見つめながら夫が朝食を食べています。
初めての大作に挑戦しました。
まずストリップ2本の端と端を糊付けして長いストリップを20本作りました。
「やってみたい」と思われた読者の方のためにつくり方の説明です;
(初めての方はまず縦横4本ずつの8本ではじめるとよいでしょう)
互い違いにはさんでいって....(真ん中に折りじるしがつけてあります)
上下左右に足していくと大きな正方形の(仮の)「底」ができました。
縦と横、偶数の同数のストリップが必要です。
(底が正方形でないと、ふちが同じ高さで終わらないのです)
日本語ではカゴ「編み」と言いますが、英語では basket weave 、カゴ「織り」ですね。
「織り」なのに邪道かもしれませんが、私はこの段階で端の重なっているストリップどうし糊付して抜け落ちないように固定しました。
朝食を終えた夫は食卓をすべて作業台に提供して消えてくれました。
正方形の辺の真ん中(ちょうどストリップ5本目と6本目のあいだ)と真ん中を結ぶ 折り線を4本つけます。
紙を切るのに使ったペーパーナイフを使いました。
正方形の中に斜め45度の正方形の折り線があるのが分るでしょうか。
その線が、最終的な「底」の辺になります。
折り線に沿って起こすように(仮の)底の角を立てて.....
となりの辺に巻き込むようにストリップを互い違いに差し込んで「織って」いくと....
ふちがだんだん高くなっていきます!!
「説明がヘタでわからない」と思われた方も多いでしょう。
手に取って実際やってみるとストリップの1本1本がするすると織るべき方向に導いてくれます。
対向からのびてくるストリップをくわえ込むように互い違いに組み込んでいくとあっという間にまとまるのが......何とも言えず快感なのです。
ぎゅっぎゅっと引っ張り上げるように目を詰めていくこの作業に一番時間がかかります。
ふちを同じ高さに折り込むと出る様々な長さの余分なストリップはすべて外側の編み目に差し込んで.....
出来上がり。
これはなかなか使えるサイズに仕上がりました。
手芸ウェッブサイトのようにわざとらしく毛糸の玉を入れて写真を撮ってみました。
毛糸を入れておくのに実際に使えます。
がっしりと丈夫にできています。
毛糸を入れたままふちを片手で持って持ち上げてもたわみません。
「アップサイクル手芸サイト」で紹介されていたのは、茶色の紙袋を開いてストリップに切って使用する、という企画でした。
アメリカではどこの家庭でも店で買ったものを入れてくれる同じサイズの茶色の紙袋がたくさんたまっているらしいのです。
出来上がりの作品が素朴でなかなかよく見えたので私も試してみたのですが、うちにあった新聞についてくるカタログや古い書類を使ってもなんだか気に入らなかったのです。
イギリスでは「マニラ・ペーパー」というこの、おそらく再生紙であると思われる薄い茶色の紙を使うと見栄えがけっこういいでしょう?
緩衝材としてぐしゃぐしゃと箱に詰められていたのではっきりと残る細かいしわも「アップサイクル」らしくて気に入りました。
昔、日本でおばさんやおばあさんたちが細く切ったチラシを細く長く硬く巻いた棒でカゴを編む手芸が流行っていましたっけ。
ちゃんとした「カゴ編み」で、しかも技術が高度で感心したものでした。
それでも作品のほとんどは「ペン立て」「状差し」「造花用の花瓶」のような、やはりたくさんあってももらっても困る品ぞろえの小品ばかり、チラシの写真や文字が丸見えでいかにも「再生」っていうところが若かった当時の私にはなんだか悲しい印象だったのですが......
今はもう、「再生」こそがエコロジカルでおしゃれなコンセプトなのです。
細く長く巻いた再生紙の「カゴ編み」、ちょっと見渡せば今も世界中で盛んなようです。
「アップサイクル手芸サイト」でも見かけました。
発展途上国では、果物かごやショッピングバッグなど「再生」まるわかりで、しかもなかなかステキなプロの手づくり商品を売って生計を立てているコミュニティーもあるようです。
茶色い紙はまだたくさん残っています。
別のサイズのカゴをもう一つ、二つ作ってみてもいいと思うのですが、紙がなくなったらもうやめにするでしょう。
材料を集めてまで続けたいとは思えません。
編み物のように奥が深くはないのです。
夫と息子は、役に立たないものや時間や手間がかかるわりにはアリガタミがないもののことを形容するのに、「お母さんのカゴ編み Mum's paper basket weaving のよう」という表現を好んで使うようになりました。
近頃はやっているという「アップサイクル up-cycle」(不用品の再利用)手芸です。
偶然見つけたウェッブサイトの記事を見て、細長く切った「紙のカゴ編み」を年末に好奇心から試してみました。
大して創造性も工夫もなく、手先をちょこちょこ動かしていると出来上がるあってもあまり役に立たない小物入れ、というかペン立て、その他用途はお好みで...の容器が出来上がります。
メガネ立てやら浅いものはクルミ入れやらあまり人に見せたくない作品が家の中にいくつか たまってきています。(そのうち処分します)
資材の無駄やゴミを減らすというコンセプトはたしかに素晴らしいのですが、アップサイクル手芸の作品はいかにも「再生しました」というショボい仕上がり(特に誰にでも簡単にできるものは)だという先入観がありました。
それが.....この紙のカゴ編はけっこうおもしろくて、もっと作ってみたくなっちゃうんですね。
考えなくても手が動くところが編み物のメリヤス編みばかりを延々と続ける感覚に近いかもしれません。
オンラインショップで購入した小さな物がとてつもなく大きな段ボール箱で届きました。
長い長い茶色の紙が、壊れやすい製品の入った小さな箱の周りをぎっしりととぐろを巻くように詰め込んでありました。
トイレットペーパーのようなミシン目で切り離せば、長さ40cmぐらいの、A4のレポート用紙より少し縦長の長方形の紙がたくさんできました。
それを縦半分に切って、内側にたてに折り込んで、長いストリップ(長い一片)にして編んでみたのがたくさんあっても困る「ペン立て」です(上の写真)
「やれやれ」という顔で私の作業を見つめながら夫が朝食を食べています。
初めての大作に挑戦しました。
まずストリップ2本の端と端を糊付けして長いストリップを20本作りました。
「やってみたい」と思われた読者の方のためにつくり方の説明です;
(初めての方はまず縦横4本ずつの8本ではじめるとよいでしょう)
互い違いにはさんでいって....(真ん中に折りじるしがつけてあります)
上下左右に足していくと大きな正方形の(仮の)「底」ができました。
縦と横、偶数の同数のストリップが必要です。
(底が正方形でないと、ふちが同じ高さで終わらないのです)
日本語ではカゴ「編み」と言いますが、英語では basket weave 、カゴ「織り」ですね。
「織り」なのに邪道かもしれませんが、私はこの段階で端の重なっているストリップどうし糊付して抜け落ちないように固定しました。
朝食を終えた夫は食卓をすべて作業台に提供して消えてくれました。
正方形の辺の真ん中(ちょうどストリップ5本目と6本目のあいだ)と真ん中を結ぶ 折り線を4本つけます。
紙を切るのに使ったペーパーナイフを使いました。
正方形の中に斜め45度の正方形の折り線があるのが分るでしょうか。
その線が、最終的な「底」の辺になります。
折り線に沿って起こすように(仮の)底の角を立てて.....
となりの辺に巻き込むようにストリップを互い違いに差し込んで「織って」いくと....
ふちがだんだん高くなっていきます!!
「説明がヘタでわからない」と思われた方も多いでしょう。
手に取って実際やってみるとストリップの1本1本がするすると織るべき方向に導いてくれます。
対向からのびてくるストリップをくわえ込むように互い違いに組み込んでいくとあっという間にまとまるのが......何とも言えず快感なのです。
ぎゅっぎゅっと引っ張り上げるように目を詰めていくこの作業に一番時間がかかります。
ふちを同じ高さに折り込むと出る様々な長さの余分なストリップはすべて外側の編み目に差し込んで.....
出来上がり。
これはなかなか使えるサイズに仕上がりました。
手芸ウェッブサイトのようにわざとらしく毛糸の玉を入れて写真を撮ってみました。
毛糸を入れておくのに実際に使えます。
がっしりと丈夫にできています。
毛糸を入れたままふちを片手で持って持ち上げてもたわみません。
「アップサイクル手芸サイト」で紹介されていたのは、茶色の紙袋を開いてストリップに切って使用する、という企画でした。
アメリカではどこの家庭でも店で買ったものを入れてくれる同じサイズの茶色の紙袋がたくさんたまっているらしいのです。
出来上がりの作品が素朴でなかなかよく見えたので私も試してみたのですが、うちにあった新聞についてくるカタログや古い書類を使ってもなんだか気に入らなかったのです。
イギリスでは「マニラ・ペーパー」というこの、おそらく再生紙であると思われる薄い茶色の紙を使うと見栄えがけっこういいでしょう?
緩衝材としてぐしゃぐしゃと箱に詰められていたのではっきりと残る細かいしわも「アップサイクル」らしくて気に入りました。
昔、日本でおばさんやおばあさんたちが細く切ったチラシを細く長く硬く巻いた棒でカゴを編む手芸が流行っていましたっけ。
ちゃんとした「カゴ編み」で、しかも技術が高度で感心したものでした。
それでも作品のほとんどは「ペン立て」「状差し」「造花用の花瓶」のような、やはりたくさんあってももらっても困る品ぞろえの小品ばかり、チラシの写真や文字が丸見えでいかにも「再生」っていうところが若かった当時の私にはなんだか悲しい印象だったのですが......
今はもう、「再生」こそがエコロジカルでおしゃれなコンセプトなのです。
細く長く巻いた再生紙の「カゴ編み」、ちょっと見渡せば今も世界中で盛んなようです。
「アップサイクル手芸サイト」でも見かけました。
発展途上国では、果物かごやショッピングバッグなど「再生」まるわかりで、しかもなかなかステキなプロの手づくり商品を売って生計を立てているコミュニティーもあるようです。
茶色い紙はまだたくさん残っています。
別のサイズのカゴをもう一つ、二つ作ってみてもいいと思うのですが、紙がなくなったらもうやめにするでしょう。
材料を集めてまで続けたいとは思えません。
編み物のように奥が深くはないのです。
夫と息子は、役に立たないものや時間や手間がかかるわりにはアリガタミがないもののことを形容するのに、「お母さんのカゴ編み Mum's paper basket weaving のよう」という表現を好んで使うようになりました。