イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

春が待たれる、イースターはまだ40日も先、キリスト教の行事は口実、夕食にしきたり通り甘いものを食べまくるパンケーキの日

2021年02月17日 08時00分00秒 | 英国のお菓子とデザート
今日、イースターまでのキリスト教の節制期間、レントLent が始まります。
キリストが復活するおめでたいイースター Easter までの40日間、肉、卵、乳製品、甘いものを断ち、キリストの受難のことを思い自己の過ちを悔いあたらめる期間です。



信仰のない私たち家族にもうちのネコ、ティブにも全く関係のないしきたりです。

他のおおぜいのイギリス人と同様、昨日のパンケーキ・チューズデイ Pancake Tuesday は祝いました。

翌日からの節制期間を前に家にある脂、卵、乳製品を食べきるためにパンケーキを焼いて食事がわりに食べたのが起源です。
今ではレントを実行するのはごくわずかの熱心で敬虔なキリスト教徒の家庭に限られるはずです。
パンケーキ・チューズデイは甘いものを食べまくる楽しい伝統の習慣として今でも信仰とは無関係に多くの家庭で実行されています。

スーパーマーケットでインスタントの「バッター」を買ってきました。


ためしに使ってみたかったのです。

プラスチックのボトルのラベルに印刷された線まで水を入れてよく振ると、ゆるめのバッターの出来上がり。

座ってスマートフォンを見ている息子に振ってもらいました。
「そんなにゆるゆる振っても混ざらないってば!」と注意したら「やさしく振るようにって書いてある」と言い返されました。
その通りなのですが。
いつまでたっても混ざりません。
底のほうに白く固まったままの材料が振っても全然動きません!
私が長い菜ばしを突っ込んで激しくかき混ぜてやっと混ざりました。

パンケーキ専用のフライパンがあるのですが、うまくひっくりかえせません。

パンケーキをひっくり返すのが好きだという夫が引き継ぎ、パンケーキ焼きを引き受けてくれました。





9枚焼けました。
3人で、1人3枚。

1枚ずつ焼き上がり次第、代わりばんこに食べていきます。
夫が食べている間、私か息子がフライパンの番をしました。

最後のほうになるとフライパンにくっつきやすくなって、やっぱりひっくり返すのが困難に。



「この写真も撮れ」と言われたので上のぐちゃぐちゃのパンケーキの写真を撮りました。
(これも数に入っています。見かけによらずおいしかったですよ)

バターをのせてレモンを絞って巻いて食べます。


砂糖をかけるのも人気です。

なんだか春巻きみたいですね。
あまり見栄えがしません!

バナナ、ナッティラ、ゴールデンシロップ、ピーナツバターなど、かけるものにもバリエーションがたくさんあります。




ヴァレンタインズ・デーと平行して販売促進が展開される、スーパーマーケットにとっては関連商品を売る大きなチャンスです。

パンケーキと、スーパーマーケットで買ってきたアップル・クランブル apple crunble まで夕食に食べました。


アップルパイのなかみに、同じ量の砂糖とバターと小麦粉を練ってこってりした口当たりのボロボロの「皮」をのせたパイのようなお菓子です。
必ず、アイスクリームや生クリームなど乳製品といっしょに食べられます。

私はプレイン・ヨーグルトといっしょに食べました。


とにかくイギリスでは食事の代りに食べられるだけ甘いものを詰め込むのがパンケーキ・チューズデイです。
翌日からの辛気臭いレントを迎えるにあたって甘いものと美味しいものの食べおさめ....

甘ければ甘いほど、くどければくどいほど!後利益がありそうです。

......いえ、私の家ではレントなんてやりませんが!!

3年前の、上の息子と当時のガールフレンドがうちに来て準備をしてくれた豪華なパンケーキ・チューズディについて書いた記事のリンクです☟
(うちでよく使うレシピ付き)

ぜいたく食の食べ納め!子供たちに大うけの、年中行事、宗教的起源はただの言い訳、パンケーキが食べ放題の日

https://blog.goo.ne.jp/stockport/e/f742eb741acc4b1ad1b46f38f0c71ef2
コメント (3)
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