イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

アーティストでありアクション編み物の大家でもあるうちのネコ、ティブの新作発表!色彩感覚に優れているたったの生後4か月!

2020年11月27日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちのネコ、タイベリウス(通称ティブ)のアクション編み物、またはインスタレーション・アートの新作です。


2階の廊下にちょっと置いておいた極細の毛糸をかすめ取られました。
現在進行中の夫の靴下を編む途中の zinia red という濃いオレンジ色と、smoke という灰色の糸です。

なんとも美しい構成と色合いです。





作品のディスプレイは、3階の私たちの寝室で展開されていました。
黄色の太めの糸はストックポート日報に載せたティブの前回の作品の素材です。
巻き取ることが不可能だったのでいくつかに切って小さく結んだ束が家中に散らばっています。
新しくくすねた極細2色と絶妙な色合いで絡み合っています。

青い極細糸も見えていますね。
編み物かごに入れっぱなしにして忘れていたあまり糸です。
いつの間にか勝手にとられ、ベッドの下でのアクション編み物に利用されています。


気がついた時には編みかけの靴下をひっぱりまわし、ほぐした毛糸玉が1階、2階にわたってくねってからんだ複数の色の線を描き出していました。



アート素材としてすでにティブに提供している黄色と青の糸はいいとして、オレンジと灰色の糸は靴下を編み上げるために(できれば)切らずに巻き取って回収しなければなりません。



床に座ってほぐしながら巻き始めていると悪びれもせずティブが現れて手伝いを申し出るつもりかもっとアート表現を極めたいのか、チャチャっと手を出してくるので、記念写真を何枚か撮って部屋の外に押し出してから巻き取りに集中しました。

ベッドルームで寝ていた母ネコ、リヴィア(通称リヴィー)が起きだしてきて私の作業を横目でじっと見守ります。


「うちの息子がご迷惑をおかけして申し訳ありませんね、何かお手伝いできることはありませんか」とでも言っている....わけないですね。
毛糸には興味がないようです。

糸はベッドの下をくぐり、長椅子の脚の周りを何回もめぐり、1階と3階を行き来していました。
長椅子は持ち上げて脚を浮かせて巻き戻しましたが、ベッドは一人では持ち上がりませんし私が下をくぐれるほどの高さもありません。
玉になっていないので反対側に転がして戻すこともできませんので真ん中あたりまで手で押し戻し反対側にまわってできるだけ手をのばしてつかみ取りました。
糸をたぐって一階、三階と上がり降りし、からんだループの中をくぐらせ2玉巻き終えるのに2時間以上かかりました。

全く切らずに硬く巻いくことができた二本の毛糸を靴下編み物専用の缶に戻しました。


以前に編んだシマシマの靴下は大きさの目安として比べられるようにいつも缶の中に入れています。


袋ではなく缶に入れているのは、竹製の編み針がとても細くてちょっとでも重さがかかるとポリっと折れてしまうためです。

今回の(私にとっての)大惨事はカチンとふたを閉めておかなかったため、ティブが缶の中から毛糸を2玉抜き取ったことに端を発しているのです。
きちんと蓋を閉めた缶を恨めしそうに眺めて手で押したりそっとたたいたりするアーティストのティブ、ちゃんと中には巻いた毛糸が入っていることを知っているのです!

なんて賢いネコでしょう。


コメント (2)
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