イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

古い建築物と保存すべき景観には修復と補修が必須!人出が少ないロックダウン中は絶好のチャンス、その1

2020年11月22日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
前回の続きです。
スーパーマーケットに買い物に来たついでにロックダウンのただなかの、ストックポートタウンセンターの景観保存エリア、通称オールド・タウン Old Town に寄ってみました。

まずは、中世以来定期的に 市のたつ丘の上のマーケット・プレイス Market Place。



人通りがなく、閑散とした通りに林立する歴史的景観を際立たせる古い建物の数々、その多くは部分的に修復中でした。

上の写真左側に写っているガラス張りのマーケット・ホール Market Hall は営業中でした。


といっても....

きのう載せた写真をもう一度(がらっがら)。


食料品を販売しているため、ロックダウン中でも営業を許されている八百屋(2軒)と魚屋が店開きしているのに客を一人も見かけませんでした。
マーケット・ホール内にあるカフェ2軒が閉まっているので常連客のお年よりの足が遠のいているのだと思います。

パンデミックのさなかでも、ロックダウンが解除され人出が戻ってきた夏の終わりのマーケット・ホールのようすについての記事のリンクです☟

自主隔離に飽きてきた?おばあさんたちの憩いの場、久しぶりのマーケット・ホールで電球探しはまだ続く

せっかくチカチカと点灯するフェアリーライトで飾ったクリスマスツリーが飾ってあるにもかかわらず人通り皆無のマーケット・ホール正面向かいも....


正面に向かって左側も....


工事中。
敷石をはがしたり、足場を組んで外装のし直しのさいちゅうでした。

人通りが少なく車やトラックの行き来もないロックダウンのただなか、歴史的建造物の写真が思いのままの構図で撮れるのではないかと期待したのですが、無理みたいですね。

むしろ、いっぺんに「地域ぐるみで工事中」という稀有なシーンの写真を撮ってまわりました。

何となく忘れがちなのですが歴史的建造物や古い街並みがよく残る景観保存地域はどこでも修復補修工事を定期的に施さなければならないのです。

いつも観光客が絶えない有名な観光地などいったいいつやっているんだろうという素朴な疑問が湧きあがりました。
少しずつ、観光客の興をそがない規模で人知れず進めているところが多いに違いありません。

有名な観光地では全然ないストックポートは過去何十年も町ぐるみの一貫性に欠けていたようでせっかくの歴史的町並みがぜんぜん活かしきれていなかったようなのです。
どっちにしても商業施設が軒並み閉鎖で人が来ないこの時期に一気に修復を決行して、ロックダウンあけに晴れ晴れしくお披露目!を狙っているのでは、と思えます。.......それでも観光地デビューする可能性はやっぱり低そうです。


工事中ではありませんが、マーケット・ホール裏側正面に堂々とそびえるセントメアリーズ・チャーチ Saint Mary's Church が扉を閉ざしています。


時計塔のあるこの部分は19世紀初期のたてなおしですが、奥の内陣は1320年建造の本物の中世建築です。
礼拝のない週日も、信者や信者ではなくても名所旧跡を拝観するために訪れるすべての人のために日中は解放している近ごろまれな古教会なのですが、ロックダウンの現在、「すべての宗教施設は一時封鎖」の決まりを守っているのです。



現在公開はしていないストックポート・ダンジョン Stockport Dungeon。


判事が地方を回る巡回裁判制度が取られていた19世紀の初めごろまで被告人を一時監禁していたという地下牢がある建物です。
手前の道が舗装工事で行き止まりになっていました。

.........写真がけっこうたくさんあるので、明日のストックポート日報に続きを載せることにします。

「話題がないから引きのばしているのだろう」と言われてしまえばそれまでですが.....(実はその通りなのですから)




コメント (2)
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