イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ロックダウンとは関係なく家にこもる芸術にも造詣が深いアクティブなネコの日常、スポーツハンティングに編み物、ピアノ、社会情勢にも興味あり

2020年11月19日 08時00分00秒 | うちのネコ、よそのネコ
うちのネコの近況です。


これが夫のいわゆる「ネコの重労働」です。



母ネコリヴィー(黒白)は少しどっしり短躯で太り気味、一日中寝ています。
2週間前に去勢したまだ子ネコの息子のティブ(グレーのブチ)はいつも寝ているわけではありません。
起きている時はあいかわらずものすごく活発です。

意味もなく家の中を全力疾走、突然止まって横跳びや斜め走りを繰り返し、高いところに跳びのり跳び下り....いつもバタバタ小刻みな足音が聞こえています。
エクササイズに余念がありません。

夫が意味もなくたくさんためて窓際に積み上げておいたワインボトルのコルクの栓をバラバラ落として転がして押さえつける「コルク狩り」にも夢中です。
(ほとんどは回収して元の場所に戻しましたが、いくつかはティブのために床に残してあります。家中に10個ぐらいはあるでしょうか)

不規則な向きに転がるコルクの動きがいっそう闘争心を掻き立てるようです。

生まれながらのDNAに組み込まれている、いちども経験したことのない「狩り」の疑似体験でしょうか。
ネコの本能ってすごいですね。

初夏になって気候が暖かくなったらドアを開けたままにしておいて少しずつ外に出るように慣らすつもりなのですが、まだ少しのあいだ禁足状態なのです。
いったん外に出たら生前のホレイシオおじさんのように毎日の狩りのお土産が期待できます。


ティブは誰もいない時にこっそりピアノ演奏を楽しみます。


いちど音源を切った電子ピアノの、足で踏めば上下する鍵盤の上をそろりそろりと歩いていた時に私がこっそりスイッチを入れたらドドンという音がして怖がって飛び降りました。
その後、怖いもの見たさでたびたび鍵盤ふみを試しているようです。

何回かスイッチを切り忘れてピアノを離れた時には ♪ダラダダッダ~♪ という衝動的な前衛音楽が聞こえてきます。

テレビ視聴も好きです。


特に動物の出てくる番組がお気に入りです。
イヌを見たことは生まれてから一度もないはずです。

手話通訳付きの(おもにコロナウィルスの感染拡大対策に関する)政府の公式発表をニュースで見るのも大好きです。
発言内容に関して積極的に意思を表明します。
....発言者に対してではなく、手話通訳者にパシパシ平手撃ちを食らわせます。




アクティブなティブが今一番熱心に取り組んでいるのは「アクション編み物」です。




巻いた毛糸の玉を実に巧妙にかすめ取り、持って走るスポーツを兼ねた趣味なのです。
要らなくなった黄色いあまり糸の玉を提供しても見向きもしません。

かすめ取って走るところに大いなる楽しみがあるようなのです。

私が目を離したすきに半分フタが開いた箱の中や、重い本などをかぶせておいた編み物かごから掘り出す技も見事です。
余った黄色い毛糸をフルーツを入れている深鉢にそっと入れておくと、こちらの思惑通りいそいそと持ち去りました。

これがいわゆる「ネコの編み物」です。






出来上がり作品です。


インスタレーションのようで誇らしいです。
両手両足でほぐすのも楽しそうですが、毛糸玉をほぐしながら家じゅう転がしまわると上のような作品に仕上がります。

掃除機の管に丁寧にひと巻きしてありますし、椅子の脚3本の間を縫うようにめぐっていますし、ピアノの裏を通っています。
両端が3階と1階にわたってのびていることもよくあります。

もう一度巻き取って創作と運動の楽しみを再び提供してやろうと思ったのですがダメ、巻き取れません。
足もとがよく見えない夫がつまさきをひっかけて転びそうになったので、パチパチ切ってまわって撤去しようと思っていた矢先に....

新しい色彩(ワインレッドの細糸です、見えますか)が加わり表現に深みが増しました


現在進行中の靴下を編むための糸です(やれやれ)。
椅子の上においておいたのを目を離したすきにかすめ取られたようです。

母ネコのリヴィーは叱るでも同調するでもなく、たんにクールに傍観です。

コメント (2)
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