イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ぜいたく食の食べ納め!子供たちに大うけの、年中行事、宗教的起源はただの言い訳、パンケーキが食べ放題の日

2018年02月13日 22時34分19秒 | 英国の、生活のひとコマ
きのう2月13日、火曜日は「パンケーキ・チューズデイ Pancake Tuesday」でした。

もともとキリスト教の行事です。


もちろん 今でもそうなのですが、宗教的意義を気にする人はあまりいません。
というより、宗教的な起源を知っている人はあまりいないのではないでしょうか。

とにかく、イギリス中でパンケーキをたくさん焼いて食べる!日なのです。

上の息子と、そのガールフレンドがうちに来てすべて準備をしてくれました。



日本で「ホットケーキ」としておなじみの、ベーキングパウダーが入った ふっくらしたものは、イギリスでは「スコッチ・パンケーキ」と呼ばれています。
スコットランドでは、そのふっくらタイプのものが(標準)「パンケーキ」なようですね。

イギリス(イングランド)のは、ベーキングパウダーを使わず 卵だけで膨らませます。
日本で「クレープ」といっているものに厚みを加えたものを想像していただけば どんぴしゃりです。

下は、私が雑誌でずいぶん前に見つけた基本のレシピです。

100gの小麦粉、300mlの牛乳、卵2個、大さじ一杯の植物油をジャグにいれて、よく混ぜる。中ぐらいの温度に熱したフライパンで焼く。
簡単です。
(今回の息子のレシピは、手伝わなかったので不明です)


息子たちは、塩を加えたセイバリー・タイプ(甘くないもの=食事)と、砂糖を加えた デザート・パンケーキの2種類を大量に作ってくれました。

息子が作った、カリカリのメープル・ベーコン。


メープルシロップがなかったので、ゴールデン・シロップ goldenssyropで代用。
甘辛く、べたべたでおいしかったです。

やわらかく香りの強いホワイトチーズ、サマセット・ブリィ Samerset brie をのせて巻く おしゃれな食べ方は、レストランで調理師として働く息子が先輩シェフから習ってきました。


オイスター・マッシュルームとほうれん草をシングルクリームであえたソース。


以上は、甘くない、セイバリー・タイプ。
息子と、ガールフレンドは、おろしたチェダー・チーズをパンケーキに混ぜて焼いていました。

甘い方は・・・
レモン汁と砂糖を振りかけて食べるのが基本です。


スマイルいり。


ゴールデンシロップ golden syrup をかけるのも、イギリスではおなじみのパンケーキの食べ方です。


チョコレート風味のヘーゼルナッツのペースト、ナッティラ Nutella


伝統的ではないかもしれませんが、これもおなじみです。
パンケーキ・チューズデイ用スペシャルバージョンのラベルです。


フランスの、ボンヌ・ママン社製の、これもパンケーキ・チューズデイ用限定販売らしい、今、はやりの塩キャラメルソース salted caramelも試しました。


いずれも、具やソースを巻き込んで食べるのが正統派です。

シナモンとバナナの輪切りも近ごろ流行りの定番です。

翌日、水曜日(今日)から始まり、4月のイースター・サンデイ Easter Sunday 前日まで続くレント Lent のはじまりの前日にあたる火曜日gパンケーキ・チューズデイです。

春への第一歩。

レントというのは、キリストの受難を思って、自分たちの罪を悔い改めるため、肉、脂、卵、乳製品、砂糖(お菓子)などのぜいたく食を慎む、宗教的な節食期間です。


その日を前にして、家にある肉を食べつくしぜいたく食の食べ納めをするのが、カーニヴァル(謝肉祭)です。
アメリカでは、「マルディー・グラ(フランス語で脂ぎった火曜日という意味です)」とよばれ、仮装パレードなどで、パーっと盛り上がる地方もあるそうですね。
イギリスでは、卵と脂(バター)牛乳、シロップ類をレント前に食べつくすため、パンケーキを国中の家庭で焼いて食べまくる、昔からの年中行事として、定着しています。

下の息子は、ハイスクールの、上の息子のガールフレンドはシックスフォーム・カレッジのそれぞれ学食で、昼も、放課後のおやつにもパンケーキをすでに食べてきたそうですが、夕食とデザートに出てもまだいくらでも食べられるそうです・・・年に一度の、縁起担ぎのようなものですから・・・

毎年、子供たちは大喜びです。食事時に甘いものがどっさり出るのですから。

おなかいっぱい。




これがゴールデンシロップ、オリジナルの缶入り。



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コメント (8)
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