3人兄妹の子どもたちが森を探検していると古いお城を見つける。お城の中庭に入ると、そこには、お姫様の格好で寝ている少女がいた。
4人の子どもたちと、どんな願いも叶う魔法の指輪が巻き起こす、良質なファンタジーで、今まで読んだネズビット作品の中で一番面白かった。
砂の妖精と同じように、願い事が、どんどんおかしな方向にいって災いとなって返ってくる皮肉の効いたストーリーがネズビットらしいが、今までの作品の淡々と出来事を描写した文章から、文学的なレトリックがふんだんに使われるようになり、最後の願いが、魔法によるものとも、子どもたちの冒険の結果ともとれる結末が素晴らしい。
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