菊と刀

2014-04-14 20:12:08 | Book
日本人論の先駆けとなったルース・ベネディクトの著名な古典である。
第二次大戦当時に書かれた本のため、ルース・ベネディクトの分析がどこまで正しいか不明だが、この本が書かれてから70年で、日本の文化や日本人の気質が劇的に変わったと感じた。
国民の気質は習慣に密接に関係しているため、日本人の生活環境が劇的に変わったということだろう。
本音を簡単に出さない二面性や、恥の文化等、変わっていない部分もあるが、家父長制度に基づく集団への忠誠心については今では劇的に減っており、個人主義に大きく振れていることは間違いない。
仮に今後再軍備が行われ戦争が起きたとしても、戦前のような人命軽視の施策をとろうとしたら、黙って従うことはないだろう。
なんだかんだ行って、今の日本人の価値観は、戦前の日本人よりも、今のアメリカ人に近いのではないか。

菊と刀 (講談社学術文庫)
菊と刀 (講談社学術文庫)ルース・ベネディクト 長谷川 松治

講談社 2005-05-11
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