

先日、NHKで前後編に分けて放映された「ドロクター」というテレビドラマを見た。福井県は嶺南地方の山奥、名田庄診療所に勤務するドクター・コトー、中村伸一医師の物語である。ドロクターというのは、「どろくた」(やんちゃという意味だそうだ。)という方言とドクターを掛けた言葉らしい。研修医で派遣された名田庄村(今はあの大飯原発再稼動ですっかり有名になったおおい町になっている。)で、地域医療に賭けた医師の物語である。
中村先生は、名田庄村を在宅医療の先進地にしてしまった。医師がたった1人の診療所で日夜勤務することには本当に頭が下がる思いである。福井県では、自宅や住み慣れた地域で自分らしく生きる「エイジング・イン・プレイス」を目指しているようだが、まさにその理想の形である。さらに、先生はこれを全国に広げる「全日本名田庄化計画」という壮大な計画を持っているそうだ。
中村医師とは仕事で一度お会いしたことがあるが、とても気さくな方である。あちらはたぶん覚えていないと思うが、看護師を目指す若い人たちに交じって講演も聞かせていただいた。先生の講演は随所にユーモアを交え、退屈とは無縁で、感動的なものであった。看護師を目指す学生たちも、一層その志を高めたことと思う。地域医療は、医師不足、看護師不足が続いており、少しでも増やさないといけない。
ドラマは、随所に名田庄村の風景が散りばめられているものの、残念ながらそれはあらかじめ撮ったビデオ映像のようで、ロケ地は福井ではなく、茨城とか山梨であるようだ。テレビドラマは映画とは違い、出演者のスケジュールや予算の関係で、ロケバスで日帰りできるのが条件なのであろう。こればかりはいくら新幹線が開通しても無理だろう。まあ、見ている人は名田庄村だと思ってみているだろうからそれでいいのだけれど。
ドラマだけ見ていると都会から来た医師のような印象を受けるが、先生は三国の生まれで、福井県立藤島高校卒業の、生粋の福井県人である。ドラマの主演は、本物とは少しイメージが違う(失礼)、小池徹平と木村文乃で、それに、イッセー尾形がなかなかいい味を出している。徹平クンの演技がイマイチであるが、まあ、「白い影」の中居クンの医師役よりは少しは医師らしいだろう。むしろSMAPの草なぎクンあたりが適役だったのではと思うが。
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せめて名田庄村の風景にでも会いに行こうとググってみたら、こちらにたどり着きました。なるほど、現地は原地でなかったのですね、残念。