知人の酒屋が飲み屋への配達でモメていた。スナックや小さな個人の飲み屋は未だにメールどころかFAXさえ扱えない店が多いそうだ。主に年配のママがやっている店である。40代や50代の男性がやっている店も意外にある。そこで電話注文は総て録音している。間違いが多い店(スナックやバー)にその録音を聞かせても間違いを認めない。「そんな商品(酒)は注文していない」の一点張りであるそうだ。「それほど言うのなら別の酒屋に注文をしてほしい」と言って取引を辞めると、2~3ヶ月もすれば、また注文してくるそうだ。どこの酒屋もこの様な店(スナックやバー)は相手にしなくなるからである。私が居合わせた時件の酒屋の店長が「もうお宅とは取引できません」と言って注文を断っていた。「このインターネットの時代にメールやFAXさえ使えない店が多い」と嘆いていた。まだ間違いを素直に認める店(スナックやバー)ならば、注文の録音で対応できるが、「配達で重い荷物をエレベータのないビルの3階4階に運んで『注文していない』は流石に頭に来る」と酒屋の店長は言っていた。それが1度や2度ではないそうだ。
デジタルデイバイドの現場を観た思いがする。このような個人でやっているスナックやバーは今後どのようにやっていくのか?他人事ながら心配になる。この様なスナックやバーは意外に多いそうだ。共通しているのは個人もしくは小規模なスナックやバーで店主が男女かかわらず40代以上の店だそうだ。しかしこの様な店が多数あること事態、経済学者もマスコミも政治家も夢にも思っていないであろう。例外として無視できる程度に少数だと。はたしてそうであろうか?何らかの方法で一度調査してみる必要があるのではないだろうか?