社会科学上の不満

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武器輸出の矛盾

2012-12-29 10:35:36 | 外交と防衛

 武器輸出の矛盾はどの武器生産国にも付きまとう問題だ。G8の国で武器の輸出が国家の基幹産業でない国は日本だけである。中国さえも武器輸出が国家の基幹産業となっている。イラク戦争時イラクの武器の大半が中国製だったことでも解る。しかもロシアの武器のコピー製品であった。プーチン大統領が前回、中国製のロシア製武器のバッタものを

「粗悪品のデットコピー製品だ」と罵ったことがあった。何時ものごとく日本のマスコミは特亜三国に不利なるニュースは流さないが、CNNやUPがネット上に流している。

 このプーチン大統領の発言が大事なことを言っている。輸出される武器はスペックダウンされた物であると言うことだ。輸出した武器で自国を攻められてはたまらない。故に航空機や艦艇などはスペックダウンした物を輸出している。

 この方法に効果がない国が2ケ国ある。ドイツと日本である。国連憲章による敵国条項の対象としている国だ。この2カ国にライセンス生産や改造させるとオリジナルより強力な武器に蘇ることが一般的だ。ある意味困った存在でもある。P3C対潜哨戒機など海上自衛隊装備の物がリムパックでも米国製より結果を残している。このP3Cを日本は100機近く配備している。北朝鮮の不審船に威嚇攻撃した機体だ。搭載しているコピュータ類を日本製に換装した機体だ。

 しかしこの2カ国は単独での航空機製造には国際的な圧力がかかる。フォッケウルフ、メッサーシュミットやゼロ戦、疾風など、連合国が思い出したくない機体を製造していた国だからだ。

 中国軍は事故を起した上海新幹線と同様に、世界中の優れた武器をコピーしてツギハギで採用している。運用面での綻びには気を使わない。中東もアフリカも同様であるがこちらは武器を作る能力がない。

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