社会科学上の不満

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中国空母への誤解

2012-12-22 12:08:51 | 外交と防衛

中国空母への誤解が如何に大きいか、マスコミの無知さに呆れている。以下如何に中国の空母の陰に恐れているか、思いつくままに書いてみた。

1、空母は最低でも2隻必要。1隻だと被弾した時、上空の飛行機は海に落ちねばならなくなるため。

2、空母の防御力は艦船中最弱の部類に入る。故に護衛艦隊を作る必要がある。中国海軍の艦隊運動は発展途上。

3、艦載機の離発艦訓練は欠かせない。揺れる、逃げる甲板への着艦訓練は地上では無理。

4、空母の鋼鈑を作る技術は特殊であり、製鉄会社の元職員の話でもそう簡単に真似できない。現行の技術では外海の嵐に耐えうるか?ローリング、ギャザリングの他に離着艦の負荷に対処できるか?

5、近代空母の3種の神器の内、アングルドデッキだけ真似しても米海軍の50年前の空母の足基にもおよばない。光学着艦誘導システムやスチームカタパルトの技術も熟練兵もいない。現在OBでこの技術を有するのは米仏海軍のみ。他の空母運用国はそこまでの技術者も育っていない。故に「空母」豪華客船といわれている。VTOL用空母の運用とは大きく異なる。

6、空母機動部隊としての艦隊運動が未熟。対潜能力が低いことと回避運動が低いことを意味する。

7、艦載機の塩害処理等のノウハウがない。外海での航法の訓練さえされていない。所詮はロシアのパッチ物。プーチン大統領が「オリジナルに遠く及ばない、コピー製品」と過去に揶揄していた。

8、スキージャンプ式発艦では艦載機への搭載量が限定的。

9、早期警戒機を中国は艦載機として有していない。外海での官制支援が期待できない。現代戦は航空管制との連動が前提。

10、1個機動部隊に年間約1兆円のランンングコストが必要。

 

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