躁鬱おばさんのプチ田舎暮らし

何かにつけうつつつと落ち込んでしまうわたしが、プチ田舎に引っ越すと・・・

2008-08-12 20:56:36 | Weblog
今年は天候のせいなのか、蟻が多い。
洗面所にまで出てきた。
この蟻はゴマ粒よりもはるかに小さくて、茶色の粉を撒いたように見える。
何が目当てに洗面台にかと言うと、
私の馬油であった。

ほとんどスッピンで過ごす私が唯一毎日顔につけるものだ。
無香料の純粋馬油の上級品を使っている。
外出前につけても油焼けしない。
日焼け止めにはならないけど、シミ・そばかすができない。
髪の毛にも良いよ。
もちろんやけどにも。

あ、そんなことはどうでもよくて・・・
馬の油だから食べられるのだ。
細かい蟻はビンの蓋のをくぐりぬけて入る。
夏場は馬油が溶けるので、丁度いいかと冷蔵庫に入れた。
それでも洗面台に来る。
可哀想だけどふき取ったら、見逃したのがいつの間にか手を上って噛んだ。
粉のように小さな1匹なのに噛まれるとチクンと痛い。

トイレに座っていると噛まれることもある。
トイレにまで遠征?
時には服の中に入ってきてあちこち噛んでくる。
よく見えないほど小さな蟻に悩まされているのです。

それからウッドデッキでは普通の大きさの蟻。
自分の体の何十倍もある地蜂の死体を1匹で運ぶのを見かけたことがある。
力持ちでもあるのだ。

そして今日は、カマキリが犠牲になった。
このカマキリは日よけにしている若い木の枝から、
ポトリとテーブルの上に落ちてきた。
脱皮が完全に終っていなくて、
両前足、つまり鎌のような両手に古い皮がくっついたままだった。
その上、背中がグニャリと曲がっていた。
鎌の両手が使えなく残りの足4本が動くのみ。

目ざとく見つけた1匹の蟻が攻撃をすると、
長い4本の足をじたばたとさも痛そうに動かす。
そうだろうなあ。
この蟻の10分の1くらいの小さな蟻が、人間を噛んでも痛いのだから。
文字通り必死のカマキリが可哀想で、
もうだめだろうとは思いながらも、古い皮をとってやった。
両手は自由になったはずなのに動かない。
背中は相変わらずグニャリだ。

体調10cmほどりっぱなカマキリなのに、何があって脱皮に失敗したのか。
もしや、蟻が毎日上っている木の枝、脱皮の途中に襲われたのか。
こんなことになっても、救急車もなく(笑)、親兄弟が助けてくれるわけでも、誰の助けがあるわけでもない。
虫の世界ではアクシデントがあればほとんどが死だ。

動く足をバタつかせなんとか移動するカマキリを、執拗に蟻が攻撃をする。
ジタバタジタバタと悲鳴を上げることもできず死に向かう。
たくさんの蟻でカマキリのまわりが黒くなっていった。

蟻は食料を得て、カマキリの死は蟻たちの生になったてことだ。
う~ん、でもぷち胸が痛いよ。