今は観光シーズンオフのブータンではあったけど、
二つのお寺のお祭りの日が重なっていて、
お祭りを目指してやってきた外国の観光客が結構いた。
この二つのお寺は近くとはいえ、3000メートル弱の峠を越えなければ行来できない。
両方のお祭りに行ったり来たり、上ったり下ったりでした。
まず7月11日午前は二マルン寺のツェチュ祭を見に行った。
このお寺はチベット仏教の古い宗派のニンマ派。
チベット仏教もたくさんの宗派があるようだ。
因みに、(簡単に本を読んだところによると)、昔、チベットで宗派の争いで迫害を受けて逃げて来た人たちや、チベットから布教に来た僧たちなどがブータンに住み着いたらしい。(小チベット?)
それから、チベットから攻撃されたこともあるし、ブータンの中でも争いが続いたようだ。
ニンマ派の高僧の生まれ変わりである若いリンポチェのお顔を拝見できた。
この方は何度かの前世を全部覚えていらしゃるとか。
それから、この日泊まったゲストハウスの息子さんも生まれ変わりの承認を得て修行中だとか。
ニマルン寺は村の小さなお寺だけど、お面を被ったお坊さん達が大勢で踊るので有名なお祭りらしい。
お寺の中庭に集まった村人達はみんなブータンの民族衣装を着ている。
日本の若い女性観光客も民族衣装を着ている人達が10人くらいいて、
顔が同じだけど、化粧をしているのですぐにわかった。
化粧って気持悪いよ~。(笑)
面白かったのは道化だ。
3人のお面を被った道化がいて、その中の1人は木で作った男根に赤く色を塗ったものを持って、見物人に突きつけたりして笑わせる。
(男根は豊穣のシンボルで、農家の壁に描いてあったりする)
儀式のお供えを蹴飛ばす真似をしたり、村の娘達が踊っている中に入ってからかったりと、道化だけは無礼講だ。
観光客にもサービス満点で、白人の若者を連れ出してボクシングのふりをしあったり、
女性観光客に男根を見せびらかしたりしていたかと思うと、
いきなり私の近くにいたブータンの民族衣装を着た日本女性2人に抱きついた。
それを笑ってみていると、今度は私を抱き上げてほっぺにチュ。
驚いたわ!
道化は実はお祭りの進行役も兼ねている大切な役割。
それで道化専門の人がいて、祭りがあるところに呼ばれるのが普通らしい。
でも、このお寺ではお坊さんがやっているのだとガイドさん。
ということは、お坊さんにチュされたわけ?
次の日、7月12日クジェラカンでトンドルの(大掛仏・・・「タンカ」とは言わないらしい)年に一度のご開帳があった。
仏教歴の6月10日でパドマサンババのお誕生日。
4階建ての壁いっぱいにパドマサンババが描かれた布が吊り下げられた。
これも一度見ただけで極楽浄土に行けるご利益があるらしい。
ふふふ、タクツァン僧院の山登り参りもしたし、もういつ死んでもバッチリよ。
このクジェラカンの御開帳の儀式にはニマルン寺の何倍もの人が集まった。
お寺の大きさも格も違う。
ブータンの人たちは控えめでおとなしい。
自分の前に他人が立って儀式が見えなくなっても何にも言わない。
他人に文句を言っている場面に旅の間一度も会わなかった。
そんな雰囲気にほんわかなっていると、
突然どどどっとブータンの人々が動いて何事かとびっくりしたら、
ほとんどのブータンの見物人が列をなして並び、パドマサンババに祝福を受けるために、順番にトンドルの裾に沿って歩き始めた。
自分の息で汚さないためか片手で口と鼻を押さえ、頭を低くし、額をトンドルの裾に触れて歩く。
整然とした何百人もの静かな熱気に信仰心の深さを思い知らされた。
この国では、仏教が人々の心に確かに生きている。
その日の午後もう一度ニマルン寺へ、クライマックスの踊りを見に行った。
若いリンポチェもお面を被って踊っていた。
体を斜めにしてグルグル回りながら飛び跳ねる。
前日と同じ場所で地べたに座り込んで見ていると、またあの道化がやってきて私と並んで座り込んだ。
2日もやっていると疲れるよね。
でもお坊さんならこれも修行ね。
ここで、またオバタリアン。
とうちゃんのカメラで道化と寄り添ってツーショット。
道化が立ち上がっったので「バイバイ」と言って握手の代わりに手をにぎった。
せめてものお礼のつもり。
サービスしてくれたけど顔も見えなかったお坊さん。
本当にありがとう!!
ここでもリンポチェに祝福を受ける時に、やはりあの熱気だった。
信仰心を持つ人たちが羨ましかった。
にわか仏教徒なのに優しく迎えてくれたたくさんのお寺のお坊さん達。
お経のお勉強中なのに見学させてくれた子供のお坊さん達。
観光客にも快く祝福の印を下さった、国でナンバー2だったという高僧。
はにかみながら静かに微笑み返してくれたブータンの人達。
そして、私を呼んでくれたパドマサンババ。(多分前国王様も)
ブータンの山と空にも。
すべてにカディン・チェラ!(ありがとうございました!)
ホテルでキラ(女性の民族衣装)を着た私はよく似合いすぎてました。
生まれ代わりってあるのかも~。(笑)
二つのお寺のお祭りの日が重なっていて、
お祭りを目指してやってきた外国の観光客が結構いた。
この二つのお寺は近くとはいえ、3000メートル弱の峠を越えなければ行来できない。
両方のお祭りに行ったり来たり、上ったり下ったりでした。
まず7月11日午前は二マルン寺のツェチュ祭を見に行った。
このお寺はチベット仏教の古い宗派のニンマ派。
チベット仏教もたくさんの宗派があるようだ。
因みに、(簡単に本を読んだところによると)、昔、チベットで宗派の争いで迫害を受けて逃げて来た人たちや、チベットから布教に来た僧たちなどがブータンに住み着いたらしい。(小チベット?)
それから、チベットから攻撃されたこともあるし、ブータンの中でも争いが続いたようだ。
ニンマ派の高僧の生まれ変わりである若いリンポチェのお顔を拝見できた。
この方は何度かの前世を全部覚えていらしゃるとか。
それから、この日泊まったゲストハウスの息子さんも生まれ変わりの承認を得て修行中だとか。
ニマルン寺は村の小さなお寺だけど、お面を被ったお坊さん達が大勢で踊るので有名なお祭りらしい。
お寺の中庭に集まった村人達はみんなブータンの民族衣装を着ている。
日本の若い女性観光客も民族衣装を着ている人達が10人くらいいて、
顔が同じだけど、化粧をしているのですぐにわかった。
化粧って気持悪いよ~。(笑)
面白かったのは道化だ。
3人のお面を被った道化がいて、その中の1人は木で作った男根に赤く色を塗ったものを持って、見物人に突きつけたりして笑わせる。
(男根は豊穣のシンボルで、農家の壁に描いてあったりする)
儀式のお供えを蹴飛ばす真似をしたり、村の娘達が踊っている中に入ってからかったりと、道化だけは無礼講だ。
観光客にもサービス満点で、白人の若者を連れ出してボクシングのふりをしあったり、
女性観光客に男根を見せびらかしたりしていたかと思うと、
いきなり私の近くにいたブータンの民族衣装を着た日本女性2人に抱きついた。
それを笑ってみていると、今度は私を抱き上げてほっぺにチュ。
驚いたわ!
道化は実はお祭りの進行役も兼ねている大切な役割。
それで道化専門の人がいて、祭りがあるところに呼ばれるのが普通らしい。
でも、このお寺ではお坊さんがやっているのだとガイドさん。
ということは、お坊さんにチュされたわけ?
次の日、7月12日クジェラカンでトンドルの(大掛仏・・・「タンカ」とは言わないらしい)年に一度のご開帳があった。
仏教歴の6月10日でパドマサンババのお誕生日。
4階建ての壁いっぱいにパドマサンババが描かれた布が吊り下げられた。
これも一度見ただけで極楽浄土に行けるご利益があるらしい。
ふふふ、タクツァン僧院の山登り参りもしたし、もういつ死んでもバッチリよ。
このクジェラカンの御開帳の儀式にはニマルン寺の何倍もの人が集まった。
お寺の大きさも格も違う。
ブータンの人たちは控えめでおとなしい。
自分の前に他人が立って儀式が見えなくなっても何にも言わない。
他人に文句を言っている場面に旅の間一度も会わなかった。
そんな雰囲気にほんわかなっていると、
突然どどどっとブータンの人々が動いて何事かとびっくりしたら、
ほとんどのブータンの見物人が列をなして並び、パドマサンババに祝福を受けるために、順番にトンドルの裾に沿って歩き始めた。
自分の息で汚さないためか片手で口と鼻を押さえ、頭を低くし、額をトンドルの裾に触れて歩く。
整然とした何百人もの静かな熱気に信仰心の深さを思い知らされた。
この国では、仏教が人々の心に確かに生きている。
その日の午後もう一度ニマルン寺へ、クライマックスの踊りを見に行った。
若いリンポチェもお面を被って踊っていた。
体を斜めにしてグルグル回りながら飛び跳ねる。
前日と同じ場所で地べたに座り込んで見ていると、またあの道化がやってきて私と並んで座り込んだ。
2日もやっていると疲れるよね。
でもお坊さんならこれも修行ね。
ここで、またオバタリアン。
とうちゃんのカメラで道化と寄り添ってツーショット。
道化が立ち上がっったので「バイバイ」と言って握手の代わりに手をにぎった。
せめてものお礼のつもり。
サービスしてくれたけど顔も見えなかったお坊さん。
本当にありがとう!!
ここでもリンポチェに祝福を受ける時に、やはりあの熱気だった。
信仰心を持つ人たちが羨ましかった。
にわか仏教徒なのに優しく迎えてくれたたくさんのお寺のお坊さん達。
お経のお勉強中なのに見学させてくれた子供のお坊さん達。
観光客にも快く祝福の印を下さった、国でナンバー2だったという高僧。
はにかみながら静かに微笑み返してくれたブータンの人達。
そして、私を呼んでくれたパドマサンババ。(多分前国王様も)
ブータンの山と空にも。
すべてにカディン・チェラ!(ありがとうございました!)
ホテルでキラ(女性の民族衣装)を着た私はよく似合いすぎてました。
生まれ代わりってあるのかも~。(笑)