書籍「破局」遠野遥 (著)
出版社 : 河出書房新社 (2020/7/4)
【第163回 芥川賞受賞作】
芥川賞と直木賞受賞作品は
一応読もうと思っているので
読んだ。
物語はとても静かに進行する、
主人公は大学4年生、
政治家を目指す彼女の麻衣子と、
お笑いライブで出会った灯(あかり)と
付き合っているが、
それで深く悩むとか
大きな心の揺れは感じられない。
自分の行動や心の動きを
客観視している。
だから物語を読んだ時の
登場人物に感情移入・・・とか
そういうものは、無い。
それでも、心がザワザワする。
誰もがどこかで、冷静な自分が
いることを分かっているからかもしれない。
確かに破局を迎えるが
ご飯を食べるとか、
服を着替えるだとか
なんか日常の延長にあるみたいだ。
ほかの作品も読んでみたい。