「野ブタ。をプロデュース」★★★
白岩玄著、186ページ、1050円
@3月6日の記事を再掲載しています。(ドラマ化されましたね)
イジメの対象となった転校生を
クラスの人気者に
「プロデュース」し、仮面を被った毎日を
過ごす主人公。
たいくつだ。
誰も本当の自分を知らない、
知って欲しくもない。
高校生の頃の誰にでもある気持ちの
断片をいつくか見つけることができる。
そしてそれは多くの部分が社会に出てからも
同じような気持ちでいることも知っている。
そのあたりのさりげない書き方は
読むことでこちらに考えさせるが
それが押し付けがましくなく、ふっと気が付けば
自分に置き換えたりする程度で、
読みやすい文章がそうさせるのか、
うまいなーと感じる。
これって青春小説というかその年頃の人向けの
小説としてなら完成度は高く文句ない。
しかし一般書として考えるとまだまだ
文章はこなれていない。
思ったまま書きなぐった感じをうける。
でもそれはいい点でもある。
その勢いや、ストレートな言葉がふいに胸を突く、
それはたぶん年を経ると別の書き方に変わるだろうから。
当分はこの調子で多作に励んで欲しい、
凄く良かったり、まあまあかななどと感じながらも
次作を期待し続ける作家であって欲しいと感じた。
@@@今回の芥川賞候補3作品を読んで@@@
芥川賞受賞作「グランドフィナーレ」と候補の「人のセックスを笑うな」を
読んだが、自分が選考委員なら今回は受賞見送りが妥当か。
「グランドフィナーレ」はいかにも文章もうまく、題材も今日的、
でも既に10冊近く出版している人に新人賞ってどうかな。
ナオコーラさんの作品は面白く、今回の3つ読んだ中では
新人としての可能性と「才能」みたいなものを感じた。
こういう確立されていない才能の芽を育てるのが文学賞であればいいと思う。
白岩玄著、186ページ、1050円
@3月6日の記事を再掲載しています。(ドラマ化されましたね)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/79/94ff9f08793d22d37fc701aaf35a449d.jpg)
クラスの人気者に
「プロデュース」し、仮面を被った毎日を
過ごす主人公。
たいくつだ。
誰も本当の自分を知らない、
知って欲しくもない。
高校生の頃の誰にでもある気持ちの
断片をいつくか見つけることができる。
そしてそれは多くの部分が社会に出てからも
同じような気持ちでいることも知っている。
そのあたりのさりげない書き方は
読むことでこちらに考えさせるが
それが押し付けがましくなく、ふっと気が付けば
自分に置き換えたりする程度で、
読みやすい文章がそうさせるのか、
うまいなーと感じる。
これって青春小説というかその年頃の人向けの
小説としてなら完成度は高く文句ない。
しかし一般書として考えるとまだまだ
文章はこなれていない。
思ったまま書きなぐった感じをうける。
でもそれはいい点でもある。
その勢いや、ストレートな言葉がふいに胸を突く、
それはたぶん年を経ると別の書き方に変わるだろうから。
当分はこの調子で多作に励んで欲しい、
凄く良かったり、まあまあかななどと感じながらも
次作を期待し続ける作家であって欲しいと感じた。
@@@今回の芥川賞候補3作品を読んで@@@
芥川賞受賞作「グランドフィナーレ」と候補の「人のセックスを笑うな」を
読んだが、自分が選考委員なら今回は受賞見送りが妥当か。
「グランドフィナーレ」はいかにも文章もうまく、題材も今日的、
でも既に10冊近く出版している人に新人賞ってどうかな。
ナオコーラさんの作品は面白く、今回の3つ読んだ中では
新人としての可能性と「才能」みたいなものを感じた。
こういう確立されていない才能の芽を育てるのが文学賞であればいいと思う。