ヴァトナムの世界遺産・ハロン湾を望むホテル滞在

ハロンの風（北ヴェトナムの世界遺産）

ハノイを８時に出て、３時間くらいで
1994年に世界遺産に登録されたハロン湾に来た。

海岸道路沿いに大小のホテルが立ち並び、
レストランがたくさんあることからも
一大観光地なのが分かる、
海水浴場でもあり砂浜にはびっしり
イスとパラソルが置いてあるが、
シーズンじゃないのか、ひとはまばら。

今回泊まったホテルは
映画「インドシナ」でカトリーヌ・ドヌーブが
泊まったという、
このあたりでは由緒ある老舗ホテル。

トイレにビデなんかが付いているのを見ると、
フランス人がかつてはよく泊まったのだろうと
窺える。

部屋の回りを回廊が取り囲み、
正面には、ハロン湾が見渡せる。
感じいい。

ただすぐ下が道路のため、朝７時頃から
夜８時くらいはバイクや車のクラクションが気になる。
でもこれはハノイにも言えることで、
ハノイに比べたら静かなほうだ。

２泊したが、その間４０室はあるだろう、このホテルの
宿泊客はなんと２組、レストランも朝食時以外は
クローズ。
良いホテルなのにね、
欧米の人は好きそうな感じなのに、
見かける観光客の大半は中国人で
大型バスで系列ホテルに行くようだ。

あと何年かしたら無くなってしまうだろうなと
思いつつ写真を撮った。
効率が雰囲気や伝統なんかよりずっと
重きを置かれる現代では、
生き残れないだろうな。

それでも従業員たちは、せっせと広い館内を掃除したり
花を飾ったりしている。
回廊に置かれた椅子に座って、午後長い時間本を読んだ。
時々通りかかるホテル従業員が、何げない言葉をかけてくれる。
大型ホテルにはない親密さがそこにはある。

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