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「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」ある男の幸福な一生

2009-02-14 22:02:32 | 大作映画ハリウッド系
「ベンジャミン・バトン」★★★★★オススメ
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット 主演
デヴィッド・フィンチャー 監督、2008年、167分、アメリカ




「この映画に原作があり、
それがスコット・フィッツジェラルドだと知って
そうかもなと思った、
一番輝いた瞬間も夢のようだと
書き続けた作家だったから」



赤ん坊で生まれて
老いて死んで行く、
そんな普通の人間の一生を
全く逆の老人で生まれ、だんだん若返るという
生を受けたひとりの男の物語。


167分ある映画と知って
正直「長いな」と思っていた、
けれど見終えて思った、
人の一生167分じゃ短いよと。

醜い姿から、
だんだん若く成長していく主人公と、
彼を愛した女性の物語、
ふたりは同じ時代を過ごしながら
年齢という同調は僅かな時間だけだった。

ふたりが同じ時間を過ごす時の
奇跡のような輝きが
この映画の真骨頂だった、
その輝きは誰の人生にも必ず訪れる



だからこそ「その後」が残酷にも感じるが
それは映画として客観的に見ているからで、
きっとその輝かしいときも、
そして「その後」も自分では
それほど区別もないのかもしれない。

プラスだったりマイナスだったりを
繰り返しながら時間を過ごして
いつか美しくもなく、うまく動かない体になっても
きっとその時はその時の精一杯を
過ごしていくのだろう。


この映画はブラッド・ピットの顔をCG処理し、
体だけは別の人が演じるという
最新の技術で視覚的にも
違和感なく物語を受け入れることが出来る、
大画面でも身を乗りだすくらい見つめたが
「ホント、よく出来てる」とつぶやいた。

大河ドラマを見終えて
心揺さぶられるということはないにしても、
極上の小説を読んだ後のような
充実感があった。

オススメだ。

★100点満点で90点

soramove
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アカデミー賞にもノミネートされているが
特殊技術は目を見張るものがある。

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