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映画「トゥルー・グリット 」ハッピーエンドは期待しない

2011-04-03 11:09:38 | 大作映画ハリウッド系
「トゥルー・グリット 」★★★★
ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、
ジョシュ・ブローリン、ヘイリー・スタインフェルド出演

イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン監督、
110分、2011年3月18日公開
2010,アメリカ,パラマウント ピクチャーズ ジャパン
(原作:原題:TRUE GRIT)





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ジェフ・ブリッジスがアカデミー賞主演男優賞候補に、
14歳のヘイリー・スタインフェルドが助演女優賞にノミネートされた、
どちらも見終えて納得の演技だった。


「予告で分かっていたのは
父親を殺された少女が、
助っ人にお金を出して
復讐を遂げる映画ということ、
ほぼその通りだったが
リアルを追った映画というより
本を読んでいるような
ちょっと変わった味わいの映画だった」



先日のアカデミー賞授賞式では
14歳の少女のマティ(ヘイリー・スタインフェルド)に
金で雇われた連邦保安官ルースター・コグバーン役のジェフ・ブリッジスが
もしかしたら2年連続で主演賞受賞かという雰囲気で
たしかに「クレイジー・ハート (2009)」は
主演男優賞が納得の演技だったが
この作品ではどうなんだうかと
そんな興味も多分にあって楽しみにしていた。

商売人を言い負かす利発な少女と
酔っ払いの連邦保安官、
それに絡むのは若きテキサス・レンジャーの
ラブーフ(マット・デイモン)、
どうも彼らは公職にありながら
賞金稼ぎ的な要素もあるようで
果たして邦保安官ルースターは
金が目当てなのかそれとも
やはり正義を貫こうとしているのか
そのあたりがいまひとつ分からないまま
物語は進行する。

ストーリー自体は分かっていた通りで
復讐を果たすその一点だけれど、
すごく変わった味わいの映画だった、
登場人物は定型的な様子を見せながら
でも見た目とは違う人間の本質が
どこかでチラッとチラッと見え隠れする。



これが現代の都会の話なら
複雑化した社会の中で
人はいろんな自分を使い分けていることを
見てる観客も阿吽の呼吸で理解しつつ
彼らの様々な表情を受け入れるだろう
けれどこの映画の舞台は
まだ西部劇の時代だ。

どうしても見る側も
そんな複雑な心情よりも
復讐劇を中心としたガンファイトや
荒野を馬で駆けるシーンを期待するが
この映画は登場人物の表情や
わずかな会話をつないで
その語らない画面で何かを伝えてくれた。



ホント観終わってからも
不思議な感覚は残った、
でもこれが監督の力というものなのだろう、

次の展開が気になる
心躍る映画ってわけじゃなかったが、
こういう映画体験も面白かった。


ただし映画の展開として
ラストをおばあちゃんなったマティを登場させて
顛末を語らせるのは
なんともじれったいというか
すっきりとした気分を台無しにしている、
けれどこれも含めてコーエン兄弟なんだろうな。


★100点満点で80点


soramove
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1969年公開の西部劇の名作『勇気ある追跡』を
アカデミー賞監督・コーエン兄弟、製作総指揮スティーヴン・スピルバークでリメイク。

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