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読書と旅行と柴犬のブログ
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書籍「夢を売る男/百田 尚樹 著」人間の心理の弱いところを正確に突いてる

2016-06-08 01:09:38 | 読書の時間
書籍「夢を売る男/百田 尚樹 著」★★★★
百田 尚樹  著 ,
太田出版 (2013/2/15)
284ページ、2268円

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「敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、
本の出版を夢見る人間が集まってくる。
自らの輝かしい人生の
記録を残したい団塊世代の男、
スティーブ・ジョブズのような
大物になりたいフリーター、
ベストセラー作家になって
ママ友たちを見返してやりたい主婦…。
牛河原が彼らに持ちかける
ジョイント・プレス方式とは―。
現代人のふくれあがった自意識と
いびつな欲望を鋭く切り取った問題作。」

(Bookデータ HPより)


旅行に持って行こうと
買っておいた本をやっと読んだ。
「永遠のゼロ」で凄く感動して
百田 尚樹の本を何冊が読んだが
その後、NHK経営委員退任騒動などで
人間としての著者が好きになれず
著書からも遠ざかっていたが
まあ、人間生と創造されたものは
別物ということで。



まあでも、都知事選で
「人間のクズ」と言われた人も
遠からず・・・という事も分かって
何だか、何を信じていいのか。


で、この本、
人気作家のエゴ丸出しだ、
文学賞に応募してきた人に
「大賞には選ばれなかったが
このまま埋もれるには惜しいから
出版にかかるお金を
出版社と折半して出版してみませんか?」
そんな誘い文句で
金を巻き上げる編集者が主人公。


騙すほうが悪いが
騙される方も、納得している部分もあって
それがなんとも哀しい。



ベストセラー作家がこれを書くことの
あざとさは見え隠れするが

それでも人間のエゴや見栄
そんな痛いところを
突いた物語で
たぶん半分分かっていても
出版を決意する人間も居ると思った。

そしてさすがのストーリーテラー
どんどん読めて
最後は意外な落とし所も
用意されていて
読後感もスッキリ。


エンタメに徹しているから
細かい心理描写よりも
テンポを重視したように感じる。

これで人間性が共感までいかなくても
あんなに強烈な人じゃなかったら
もっと他の作品も
それこそ全部読みたいくらいだけど
まあ、とりあえず
しばらくはいいか。

でも読み物として面白かったし
これドラマにしたら
かなり面白いと思った。


本日の教訓
いい作品と著者が良い人かは
別物、
良い人っていうのも要注意。



★100点満点で80点


soramove
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