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書籍「異類婚姻譚/本谷 有希子 著」他人と過ごす日常に潜む、不確かなもの。

2016-01-30 01:09:37 | 読書の時間
書籍「異類婚姻譚/本谷 有希子 著」★★★
本谷 有希子 著 ,
講談社 (2016/1/21)
170ページ、1.404円

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第154回芥川賞受賞作


「子供もなく職にも就かず、
安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、
ある日、自分の顔が夫の顔と
そっくりになっていることに気付く。
「俺は家では何も考えたくない男だ。」と
宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、
いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。
「夫婦」という形式への違和を
軽妙洒脱に描いた表題作ほか、
自由奔放な想像力で日常を異化する、
三島賞&大江賞作家の2年半ぶり最新刊!。」

(Bookデータ HPより)

「異類婚姻譚」という言葉を
ネットで調べたら

「民俗学用語。異類求婚譚ともいう。
人間が動物や精霊などの異類と婚姻する昔話の一つ。
異類が男性の場合と女性の場合がある。
男性の場合は,名を隠して
女のもとに通う婿の本体が
へびだったというへび婿入り型が代表である」

ということだった、
知らなかった。

ということで、
本の内容は、このタイトルを
「夫婦」という繋がりの
男女で説明したようだ。


長く一緒にいると似てくる、
全く他人なのに
兄弟ですか?と聞かれるみたいに



そういうことって
誰しも経験しているから
ここに書かれたことも
それ程の違和感は感じない。

ただ少し読み進めていくと
なんだかちょっとおかしいぞ・・・と、


ダンナの目や鼻の位置が
気を抜くとズレていく、
しまいには自分も・・・、というのは
何かを表しているようだが
その何かはもうひとつ
コチラには伝わらない。

身近にいても
理解しがたい瞬間ってある

それを見過ごして、触れずにいる、
その方が摩擦がないというか
結局は分かりあえない部分はあると
思いきってしまっているのか、
そんなことは考える。

ただこのラストは
どう考えたら良いんだろう?


もうひとつ腑に落ちなかったが
それがまあ、純文学というものだ、
そのくらいにしておいた方がいいかな。

人に「面白かった?」と聞かれたら
「それ程でもない、けど、読んでみてもいいかも」
そのくらいの答えかな、
でも繰り返し読もうとは思わない。


★100点満点で75点

soramove
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