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「光にふれる(台湾映画)」本当に触れた感触が伝わる

2014-02-15 10:19:43 | ミニシアター系映画
「光にふれる(台湾映画)」★★★☆
サンドリーナ・ピンナ、ホアン・ユィシアン、
リー・リエ出演

チャン・ロンジー監督、
110分 北京語 Color | 2012年 台湾=香港 | 
(原題/原作:TOUCH OF THE LIGHT [逆光飛翔 ] )




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第25回東京国際映画祭で見た作品
やっと劇場公開が始まったので
2012年11月04日(日) に書いた記事を再度。
「アジアの風-中東パノラマ」部門の台湾映画


「視覚障害の天才少年ピアニストが、
ダンサー志望のチエ(サンドリーナ・ピンナ)と出会って
夢に向かう。
盲目のピアニスト、ホアン・ユィシアン(黄裕翔)が
本名のまま「ユィシアン」を演じる。
台北映画祭で最優秀主演女優賞と観客賞をダブル受賞。。」

(第25回東京国際映画祭HPより抜粋)


田舎で盲学校を卒業し
大学生活を始めた主人公ユィシアンは、
ピアノに非凡才能を持っているが
人前に出る事には躊躇していた、
それは子供の頃コンクールの発表後
「一位になったのは目が見えないから
可哀想だからだ」と言われた事が
トラウマになっていたからだ。


なんだか世間をにぎわせている
ゴーストライター騒動を
連想させるが
多分に「盲目の」とそういう
分かりやすいレッテルを貼る事で
その作品や才能に
なにかしらの付加価値を付けているし
受け手もそれを感じている事も確かだ。


新しい場所での生活は大変そうだ
まずは学生寮から教室への移動を
体で覚えることから始めていくが
同じ音楽サークルの同期たちは
彼をサポートする事を重荷と感じて
それを敏感に感じ取る彼は
皆と距離を置くが
その代わりに寮の同居人と近づいていく。


寮の同居人も音楽を楽しんでいるが
勘違い人間のようにも見える、
でも音楽にのめり込む生活をしている主人公には
シンプルに音楽を楽しむ同居人に
自分との違いを感じ
それが二人を近づけていく、
同居人の目が見えない主人公の接し方も
実にさりげない。



そして彼の世界に一人の女性が関わってくる
近所のジューススタンドでバイトするシャオジエ、
彼女はダンサーになりたいと思いつつも
「自分には無理だ」と諦めていたが
主人公ユィシアンと関わる事で
前向きな考えを持つようになる。


夢を実現することは大変だ、
叶えることが出来る人はごくわずかかもしれない、

だったらせめて、今の自分に満足しているか
聞いてみたい、
自分達の過ごす毎日にゴールはない
これで良いのかと自問しつつも
スクリーンに見るそれぞれの生き方に
勇気づけられ
色々と考える
これこそ映画を見る喜び


★100点満点で75点

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