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「ボーン・アルティメイタム」父親探しの旅の果てに

2007-11-16 00:29:14 | 大作映画ハリウッド系
「ボーン・アルティメイタム」★★★★☆大満足・オススメ!
マット・デイモン主演
ポール・グリーングラス 監督、2007年、115分、アメリカ



無表情で疾走する、名も無き男、
彼を行動に駆り立てるのは
自分探し

CIAの極秘プロジェクトにより
ボーンは暗殺者として生まれ変わった。
その育ての親は、
彼が生きていたという痕跡を消そうとやっきになり、
ボーンはその都度、
自分の過去のパズルのピースを見つけていく。


ボーンは最後通告を産みの親につきつけるのだ。


圧倒的で濃密なアクションシーンの出来は秀逸、
手ブレの大きい画面は
見にくいというより、そのまま
衝撃をダイレクトに伝える。

どこもハイライトシーンのような展開、
見ている方は細部の繋がりはともかく
究極のラストはなんとなく分かっている。
彼がそのラストに向かって
ノンストップで近づいて行く
その爽快感だけ受け取って
あとはもう展開を見守るだけ。

ラストは手緩いかなとも感じたが、
もう誰かの為に人殺しをしないと誓ったのだから、
このラストも納得。

彼の強さは前作でも確認済みだけど、
生身でありながら、無敵な凄みを
時を経るごとに増して行くのを
画面が納得させる。

この映画を大画面で見ることの幸せ
映画が人を引き付ける磁力のようなものを
強烈に感じた。

「親」によって殺人マシーンに育てられた主人公が
すがるような表情で「何か」に向かって
わき目も振らず、目の前に現れた障害を
ぶっ潰して進んで行く。

しかし悲しい物語だ、
殺した人の名前は忘れても、顔は忘れられないという
彼が今後穏やかな生活の中で、
心から笑える日が来ますように。

「自分探し」ということを口には出さなくても
誰でも自分の居場所や自分の未来を
考えることはあるだろう。

この映画の主人公は自分の過去を探していくのだが、
そこに迷いが無いのが
見ていて心地良い、
きっと自分たちの毎日はほぼ
明日がどうなるか想定の範囲内で
それでも迷うこともあるから
映画を見ている間くらい、強靭で
揺るがない意志の存在を確かめたいのだ。

迷う前に飛べ

何かで聞いた言葉だけれど、
飛ぶ勇気がないことも知っている。

この映画は前作「1」「2」を
復習(予習?)して見た方が面白い。
レンタルまで待つなんて、そんなの映画ファンじゃない。

★100点満点で90点
何か足らないとしたら、主人公の明確な意志だ★

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3部作で完結したけれど、なんだか
終わるのが惜しいような孤独なヒーローを見た。

@アルティメイタム(ULTIMATUM)とは最後通告という意味

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