「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

重箱とおせち

2020年09月18日 | 今日のお仕事 
中2国語で「重箱読み」「湯桶読み」を学習しました。

イマドキの中学生の中には
「湯桶」はもちろん「重箱」を知らない生徒も。

他の生徒たちが
「弁当箱より大きくて、四角くて・・・」「赤飯が入っているヤツ!」
「おはぎが入っていることもある!」「おせちが入っていて・・・」
「3段になっている!」「えー、2段じゃないの?」
と、いろいろヒントを出して、「ああ、アレか!」とわかる生徒が多数。

特に「おせち」というヒントは大きかったです。
が、その「おせち」を知らない、という生徒がいました。

「お正月に食べるヤツ!」「豆とか栗とか入ってる!」
「ウチは海老が入ってる!」「ウチは昆布が入ってる!」
と各家庭のおせちの暴露大会。
聞いていると、あまり中身を把握していないようだ。
この会話がきっかけで、
「アレ、おせちだったんだ。」と気づいた生徒も。

しかし、これだけヒントが出ても
結局「おせち」が何かわからない生徒が1人。

「だって、食べたことないんだもん!」とのこと。
仲間から
「食べたことなくても、テレビとかで見たり聞いたりもないの?
と驚かれていました。

でも、考えてみたら、私は彼らの親世代だけど
自宅に重箱ないもんなあ。
実家にはあって、母は使っているけど。

今回、「重箱」が何かすぐにわかった生徒は
おばあちゃんと同居していて(送迎しているので知っている)
おせちの中身もよく知っていました。
こうやって文化が伝わっていくんだなあ。

とりあえず、「湯桶読み」も「重箱読み」も
「湯桶」「重箱」を知らなくても問題ありません!
「訓読み+音読み」「音読み+訓読み」の組み合わせを表しているだけです!
と言ったら、生徒たちから
「だったら、もっと知ってる言葉にしてください!」と抗議されました。
そんなこと言われてもな~。