「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

忘却の彼方

2016年11月28日 |   中3 
教科書改訂でレッスンが1つ減ったせいで
中3英語はそろそろ教科書が終わりそうです。
塾だし、受験指導こそが我々の存在意義なので
教科書が終わったところで、やることがいっぱいあるため
気にすることはないとわかっていますが
学校がどんな風に授業を進めていくのか興味津々。
できたら復習をしっかりしてほしいなあ…。

生徒たちは、文科省が張り切って教科書を厚くしたところで
暗記している単語はどんどん減っているし
学習した文法事項が増えるごとにアタマの中が整理しきれず
基本的なことさえあやふやになっていくしで
中3の今時点で中学3年間の学習事項の半分も身についていない生徒が
ゴロゴロいます。

たとえば今日、英作文の練習をしていて
「『犬』ってドッグですよねー?1文字目はB?D?
という質問が出て、思わず固まってしまいました。
それってローマ字の知識(小3)レベルじゃないの!?

さらに、
①「クミは毎日音楽を聴きます。」
②「何時ですか。2時30分です。」

この程度の日本語を英語に書きかえられない生徒が
半分もいることがわかってガッカリしました。

ちなみに、①の答えはKumi listens to music every day.
三単現のSを忘れる生徒が多数。なぜか ing を付ける生徒も。
単純に listenmusic が書けない生徒もいました。
②の答えはWhat time is it? It's two thirty.
こちらは thirty が書けない生徒、書けないどころか思いつかない生徒が多く
o'clock を書いたり at を入れたりする生徒もけっこういました。
どちらも中1レベル。
いったい今まで何をやっていたんだ!! と思ったけど
それぞれ定期テスト時はほとんどの生徒が書けていたんだよなー。

興味がない、日常生活に必要ない、覚えておこうと思わないものは
いとも簡単に忘れてしまうんだな。
これぐらい、若い彼らの脳ミソなら覚えていられそうな気がするけど
それを期待してはいけないのか…?
記憶容量の問題というより、勉強以外のことで頭をいっぱいにしているんだろうなあ。
学校そのものが、勉強以外のことでいっぱいいっぱいみたいだしなあ。
…なんて思いながら、どうやったら彼らの脳ミソに残るだろうかと作戦を練っています。