「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

ホトトギス

2016年11月26日 |   誤・迷答!
中3国語では引き続き「おくのほそ道」を学習しています。
定期テストが終わったら、途端に学校の授業がスローペースになったので
本文のオマケとして掲載されていた俳句を素材にして
俳句の基礎知識の復習をしました。

とりあえず、季語と季節を書かせたのですが、大苦戦。
特に季節感がメチャクチャでした。わかっていたことですが。

草の戸も 住みかわる代ぞ ひなの家
おなじみの冒頭部分の句。
季語→「ひな」というのは、ほぼ全員わかったようですが
「雛人形の『ひな』です!『ひな祭り』っていつか知ってるよね?」
というヒントを出したにもかかわらず、「季節は『冬』!」などと言い出す生徒が。
おまけに、「『ひな祭り』っていつ?4月4日だっけ?」と言い出す生徒もいて
言葉を失いました。
自分も含めて兄弟が男ばかりだったとしても、ひな祭りくらい知っとけ!!
ハロウィンイースターなんて知らなくてもいいから
節句は知っておいてほしい…。日本人として…。

それから、もう一句。
野を横に 馬ひきむけよ ほととぎす
これも季語→「ほととぎす」というのはうすうすわかった生徒が多かったです。
ただし、『ほととぎす』がナニかわからない生徒が多数。
「ホトトギスって虫ですか?」と聞かれたときは力が抜けました。
どうやらキリギリスとごっちゃになっていたようです。違うよ?
戦国武将の「鳴かぬなら~」の句で知っていると思ったんだけどなあ。

「(ホトトギスは)鳥です!!」と言ったら
開口一番「『ホーホケキョ』って鳴くヤツですね!と言われて、いろいろ諦めました。
それ、ウグイスです。
「花札に出てきますよね?(←ちょっと期待した)緑色の鳥!(←やっぱり違った)」
それもウグイスです。
の季語なんでしょ。を告げる鳥!
だから、ウグイスです。

ホトトギスはを告げる鳥です。
鳴き声は「テッペンカケタカ」「東京特許許可局」なんて言われることもありますが
実際は「キョッキョ、キョキョキョキョ」みたいな感じかなあ。
花札にも出てきます。藤の花と三日月と描かれるオレンジ色っぽい鳥。
しかし、花札を知っているとは予想外でした。
せっかく知っているのなら、もうちょっと興味を持って知識を広げてくれると嬉しいな。