「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

昭和の女です

2015年08月27日 |   中3 
中3国語は近代の俳句の学習中です。
近代」なんですから、そこまで古い言葉は出てきてないと思うのに
「そんなの知らない」「聞いたことない」と
すぐに思考停止ししてしまう生徒に手を焼いています。

『 いなびかり 北よりすれば 北を見る (橋本多佳子) 』
という俳句の季語は?という問題では
まず「 いなびかり ってナニ?」という質問が。
「稲妻ならわかる?」と聞いても「知らない」。
「空がピカッと光るやつです。」と言ったら「ああ、雷?じゃあ、そう書けばいいのに。

さらに「ソレが季語です。」と言ったら「えっ!季節なんてあるの!?
中学生の知識なんて、こんなものですよ…。

ちなみに、いなびかり=光、なのでの季語です。

その流れで、問題文に「軒先」という言葉が出てきたのですが
「『のき』って何ですか?」と、先ほどの生徒から当然のように質問されました。
塾や周りの建物を例に出して説明したんですが、ひとこと
「ウチには無いからわかんない。それって昭和の建物でしょ。
なんだ、そのくくり方は!!
そんなに古い建物の話じゃないんだけどなあ。
思わず、「私だって昭和の人間ですが!」と言ったら、他の生徒まで「えー!!」という声。
しばらく空白があって(←計算していたのであろう)「そっかー。」とか「そうなの?」とザワザワ。
既にアラフォーなので、さすがに27歳より若くは見えないでしょ。

どうやら「昭和の人って、もうおじいちゃんかおばあちゃんのイメージがある!」らしいです。
まあ、中学生から見たら、30歳過ぎたらみんな「オジサン」「オバサン」だし
そこから「オジサン」「オバサン」の区別がなさそうだもんなあ…。