スミダマンのほのぼの奮戦記

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宇治の平等院

2018-11-28 06:51:54 | 旅 ~京都

中学校修学旅行以来の平等院に来た。ここは素晴らしく整備されている

南門前広場と快晴の中、綺麗に刈られた生垣がすっきりとして美しい。

南門を入ると最初に遭遇したのが、想定外の近代的建物の鳳翔館。

2001年3月1日に開館した宗教法人としては初となる

総合登録博物館だ。詳しくは後述。

これが平等院の旧南門。安土桃山時代のもので、伏見桃山城からの移構とされている。

城造りの天才として知られた秀吉による城門「薬医門」の

現存する最古の建築として注目されている。

平等院の塔頭の浄土院。浄土宗の栄久上人が明応年間(15世紀後半)に

平等院修復の為に改創した寺と伝わっている。

平等院は永承7年(1052年)、関白藤原頼通によって父道長の

別荘を寺院に改め創建された。その翌年の天喜元年(1053年)に

阿弥陀所来を安置する阿弥陀堂が建立され、その建物が現在鳳凰堂と

呼ばれている。経典に描かれている浄土の宮殿をイメージした

優美で軽快な建物だ。そして皆様ご存知のように、10円玉のモデルになっている建物だ。

堂内には、平安時代を代表する仏師定朝の作であることが

確実な現存する唯一の仏像、本尊阿弥陀如来座像(国宝)をはじめ

雲中供養菩薩像52躯、9通りの来迎を描いた壁扉画など

平安時代、浄土教美術の頂点が集約されている。

庭園は浄土式の借景庭園として史跡・名勝に指定され、

現在鳳凰堂周辺の洲浜や平橋・反橋などが整備されている。

ここの庭園は開放的で日本の寺院の中では珍しくとにかく明るい。

極楽浄土の宮殿をモデルにした鳳凰堂は中堂、左右の翼廊、

背後の尾廊からなる他に例を見ない建物だ。

中堂の屋根には一対の鳳凰が。本物の鳳凰(国宝)は

鳳翔館で見ることができる。ということで屋根にある金ピカ鳳凰はレプリカ。

しかし、このレプリカが存在感があっていい。

又この鳳凰は1万円札の裏側にも描かれている。

平等院鳳凰堂は平成24年6月から1年半に及び、

平成の大改修を行なった。柱、扉などの色彩は赤色顔料の

鉛丹が塗られ真新しくなった。柱の向こうでっぱった広場が

一番の写真スポットということで皆カメラを向けている風景が面白い。

鳳凰堂内部の拝観は300円の志納金をお納めて見ることができる。

1時間に3回程でご覧の様な行列が。残念ながら時間の関係で入ることができなかった。

なぜか一人目立った黒人の女性が気に成ってしまったのでパチリしてしまった。

ブログを始めて変な習性が付いてしまった。

鳳翔館は旧宝物館(1965年竣工)の老朽化に伴い、

先端的な設備などの導入による収蔵環境の改善を施した

第3世代ミュージアムとして、平成13年に開館した。

鳳凰堂を中心に史跡名勝に指定された庭園の風致と調和した外観を

実現するために大半を地下構造としながら、館内は自然光を

意図的に取り入れるなど、照明の工夫も施している。

さらに国内最大級のガラスウォールケースを使用するなど

展示物に対する空間特性を生かす構造にも配慮している。

設計者は「植村直己冒険館」や「岡崎市美術館」を設計した栗生章氏。

目前に迫る「梵鐘」「鳳凰」「雲中供養菩薩像」など国宝の数々。

館内撮影禁止で伝えられないのが残念です。

 

深く心に残る空間体験、刹那と永遠が交差する平等院

ミュージアム鳳翔館を見終わって1人佇む女性・・・。ポエムの一枚です。

他の寺院と違い、平等院は見所鳳凰堂一点ということで

とてもシンプルで分かり易いが、逆に印象深いインパクトを受けた。

帰路は反対方向の表門へ。


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