スミダマンのほのぼの奮戦記

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大徳寺本堂特別拝観

2023-06-20 06:01:55 | 旅 ~京都

今回の旅の第一の目的は葵祭を御所で見ること。

次にこの大徳寺本坊がなんと358年振りに特別公開(4月27日~6月4日)されるのでこの歴史的公開を拝観することであった。

この大徳寺勅使門は慶長年間(1596年・1614年)の建造(重要文化財)

もとは御所の南門で後水尾天皇より拝領し、1640年(寛永17年)に移築されたものと伝えられている。

大徳寺は鎌倉末期、宗峰妙超(大燈国師)が紫草の繁る洛北の野原に大徳という小庵を開創した。

厳しい宗風をもった宗峰の学徳は次第に世に知られ、この小庵は花園・後醍醐両天皇の帰依をうけ勅願所となり、嘉暦元年(1326年)の法堂完成と同時に臨済宗大徳寺派の大本山とい龍宝山大徳寺と命名された。

前述した様に大徳寺本坊伽藍の特別公開は4月27日(木)~6月4日(日)迄なんと358年振りに行なわれた。

拝観料は大人2000円。

20分毎に約20名づつのグループ拝観でガイドさん付きのツアー形式

所要時間は約40分だ。

公開内容は三門「金毛閣」(重要文化財)外観のみ仏殿(重要文化財)、法堂狩野探幽筆天井画「雲龍図」(重要文化財)、唐門(国宝)

金毛閣と呼ばれるこの三門は、大徳寺最古の建造物の一つ。

応仁の乱で焼失後、大徳寺中興の祖、一休弾師の参徒で連歌師宗長の寄進により、一階を創建。

60年後、千利休によって現在の二階二層門となった。

この楼上に草鞋履きの利休木像を置いたことから豊臣秀吉の逆鱗に触れ、利休切腹の因といわれている。

まさに歴史的な三門の門が今回の公開で開かれ利休木造の下をくぐる体験ができた。

(ここでこの公開は撮影禁止ということがわかった)

(大徳寺 栞 より)

開山大燈国師三百年遠諱の際、江月和尚の観化により小田原城主稲葉正勝・正則父子の寄進によって

再建されたこの法堂は当時の唐様の遺構として貴重な建物である天井には狩野探幽斎筆になる龍が踊る。

大徳寺の仏殿は1665年(寛文5年)京の豪商那波常有(なわじょうゆう)の寄進によって建造された。(重要文化財)

今回の特別公開の大きな見どころはこの仏殿。

再建以来358年目にして初公開された。

本尊の釈迦如来座像は方広寺にかつて存在した大仏の10分の1サイズの像と言われている。

特別公開最後のこの国宝唐門はここだけ撮影が許された。

桃山の三唐門(豊国神社、西本願寺)の一つに数えられる壮麗な門は1日中眺めても飽きないことから「日暮門」の異名を持っている。

  

大徳寺は多くの名僧(一休禅師、沢庵和尚など)を輩出し、茶の湯文化とも縁が深く、日本の文化に多大な影響を与え続けてきた寺院だ。

境内には本坊の中心伽藍のほかに24ヶ寺を超える塔頭寺院が立ち並び近世寺院の雰囲気を残こしている。


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