スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

シポレックス栃木工場

2013-09-25 08:22:45 | 地元企業

毎年恒例のスミダ工業㈱スミ友会合同の一日研修で

ALC(オートクレーブ、ライトウェイト、コンクリート―高温高圧蒸気

養生した軽量気泡コンクリート)を製造している住友金属鉱山

シポレックス㈱栃木工場に行って来ました。

この工場は昭和55年4月操業開始、敷地面積

約47,000坪、建物は6,760坪。従業員は約200名

主に関東、東北、一部中部地域に供給している。

シポレックスとは、1934年に北欧スウェーデンで生まれ、

1962年に技術導入して日本にやってきた建築材料。

「水に浮くコンクリート」と言われ、軽量性、耐火性

断熱性などの優れた諸性能、そしてプレキャスト

パネルならではの施工性の良さにより、多くの用途の

建築物に普及しています。

製造工程は第1~第3工程まであり、2~3万種類

の商品を年産約21万㎥、現在3直4交替のフル生産を

行っているそうです。

栃木工場の配置図。場所は那須郡那珂川町

にあり、近くに馬頭温泉。烏山城c.cなど

あり風光明媚で静かな環境の中になります。

第一工程のスタート。補強材としての鉄筋のロール。

その鉄筋はコイル状から直線に延ばす。

それを、タテ、ヨコのカゴ状に組み込まれ、溶接して

カゴを作成する。

その伸線、切断、溶接工程の機械システムの

全景。工場内は自動化され、ほとんど人が

いませんでした。

鉄筋が組み込まれたモールドという大きな鉄の箱の中に

珪石、セメント、生石灰等の混合物に水を加えた泥状の

シポレックス原料を鋳込みし、発泡させる。ある程度

固まった時、切断機で用途に応じた大きさの板状に

切断。まるで羊かんを切っているようでした。

それをオートクレーブという釜で高温高圧蒸気養生

する。これがALC製造の最大の特色。

上の写真は釜に入る前と出てきたもの。

色がねずみ色から白へはっきりと変化している

のがわかります。

最近はホームビルダー(ハウスメーカー)向けの製品を

多く生産している為か、お洒落なデザインの

アート加工を施した種類も沢山ありました。

工場の約3分の1を占める広大なストックヤード。

荷揃え、荷造りをする為のクレーン車が何台も林立し

作業をしていました。

そして各現場へ出荷。現在は全てオーダー生産の

為、納期が大幅に遅れ、短縮する為に

日夜苦労していると言っていた。