三寒四温とはよく言ったもので、行きつ戻りつしながら季節はゆっくり春に向かって歩みを進めています。今日はその「三寒」の方でしょうか。朝の冷え込みが厳しく、園庭には霜柱がしっかと立ち上がっていました。朝日にキラキラと輝く霜柱を手に取ってみたり、足でザクザクと踏みしめたり、冬の楽しみを味わえるのもあと僅かです。太陽の力はさすが、凍った地面は陽が当たると見る見るうちに融け、園庭はドロドロになりました。でもその表面に反射した日光が何とも綺麗に目に映りました。
その光の中をシルエットになった子どもたちが通り過ぎる、そんな幻想的な雰囲気を楽しんでいると、とり組の仲よし3人組が手をつないで現れ、光に向かってしっかりと立ち止まりました。お友だちと一緒に毎日仲よく過ごしたこの幼稚園での生活も間もなく終わり、その先にはそれぞれの違う未来が待っているとり組さんたちです。お互いにしっかりと手を握り合い、輝く光に向かって立つ子どもたちの姿は、これからの輝く未来を目指す子どもたちを象徴しているようにも見えました。これまでのように毎日一緒に過ごすことはできなくても、この固く結んだお互いの手のぬくもりを感じながら、それぞれが自分の未来に向かって歩んでほしいと思います。