MA社会研究所情報

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民主主義は永久革命だと言っていた東大教授丸山真男。大学紛争でつるしあげられた。

2014-07-21 14:17:22 | Weblog
 テレビで戦後の思想界をり―ドしてきた東大教授丸山真男の番組の後半を見た。丸山は民主主義は永久革命だといい、完成されることはないと考えていた。1968年ごろに世界中の多くの大学で学生運動が盛んになり学園紛争が起きた。東京大学も医学部の学生の処分をきっかけにして学園紛争が起きた。学生の協力組織である全学共闘会議が結成され、東京大学では安田講堂などが占拠された。新左翼が中心となって全共闘をリードし、学生全員が参加する直接民主主義をとなえて学校側や教授と徹夜で大衆団交した。数千人規模のデモも多数行われた。新左翼は武装革命を認めていたので、ヘルメットをかぶって頭を守り、角材を持って数百人の規模でデモをして対立派と殴り合った。新宿駅を占拠してベトナム戦争をしていた米軍の石油タンク列車を止めようとして騒乱事件が起きた。丸山教授は戦後日本の思想をリベラルな立場でリードしてきたが、全共闘の学生につるしあげられた。丸山は資料室にたてこもり貴重な政治資料を守ろうとした。ウイスキーの角瓶を持ち込んで睡眠薬を入れて飲んでたてこもったという。全共闘の大学占拠を解除するために警官隊が突入した。警官隊が打つ催涙弾と学生の投げる石や火炎瓶が飛び交う中で警官隊が突入して安田講堂が落城し、学生は逮捕され全共闘運動も衰退した。大衆運動は衰退したが、少数の過激な人々は武装革命を目指して赤軍派を作り浅間山荘にたてこもって警官隊と銃撃戦をしたが逮捕された。