アメリカの歴史。イングランドなどから移住し独立。自由の天地。日本は排米から拝米に。

放送大学でアメリカの歴史を見た。１４９２年にコロンブスが新大陸を発見した。ヨーロッパからの初期の移住者はイングランドとウェールズの人々だった。その後アイルランドからの移住もあったがカソリックだったので排斥された。アメリカは英国の植民地だったが１７７６年に独立戦争をして独立した。１９世紀にはジャガイモが不作で飢饉になったヨーロッパから多くの人々が移住してきた。政治的にヨーロッパから排斥された人々も移住してきた。南部は綿花畑で働く黒人奴隷が多く、工業化した北部と対立して１９世紀中ごろに南北戦争になった。北部が勝って、西部開拓が進んだ。インディアンを排除して西部に移住した。狭い階級社会でがんじがらめのヨーロッパから脱出して広大なアメリカが自由の天地に見えたという。
日本人の対米意識は排米と拝米を繰り返した。幕末には米国のペリー艦隊に要求されて開国し、米国の進んだ技術、文化をあがめた。明治時代は英国やドイツに見習って帝国主義で富国強兵を進めた。朝鮮、中国に進出して、米国と対立するようになり、鬼畜米英と言って排米になった。太平洋戦争で米国に敗れて、占領されてからは米国を親分と仰ぎ、米国のジャズやダンスに浮かれて拝米になったという。
冷戦終了後はグローバリズムで世界を支配する国になったが、最近は経済力が落ちて、成長する中国やロシアの挑戦を受けているようだ。

帝国主義の時代。ヨーロッパの各国が世界に植民地を作り支配した。現在の言語分布や国家関係の基になった。

放送大学でヨーロッパの帝国主義の時代の話を聴いた。１５世紀ごろからヨーロッパの諸国は世界に進出し、世界を分割して植民地にしていった。イギリスは北米、アフリカ、インド、オーストラリア、ニュージーランドを植民地にした。フランスは北米、アフリカ、ベトナムを植民地にした。オランダもインドネシアを植民地にした。スペインは中南米、フィリピンを植民地にした。ポルトガルは南米のブラジルを植民地にした。現代の世界の文化や言語の区分は、この時代の世界の区分に対応している。他国を侵略して自国の領土にする帝国主義の時代だった。戦前の日本も帝国主義で中国や、東南アジアに軍事進出したが、太平洋戦争で米国に敗れて現在の領域に収まっている。最近の帝国主義は軍事力ではなく商売力で他国で販売を伸ばそうとしているようだ。