男の映画ばっかり撮っていた阪本順治がまさに女の映画を、というだけで驚いてしまった僕であるが、映画としてはまあ、かなりいい出来だとは思う。
しかし、男があれほどに、存在感がなく描かれていると、それでは今までの阪本順治の男観はどこにいってしまったのだろう、と居心地の悪い思いをしている自分に気づく。
男がまったく類型的に平板に描かれているので、その分、女の生態がどんどん明らかにされていくところはまさに原作の世界なのだろう、勢いがある。
しかし、所詮、古くはないが新しくもない黴の生えたテーマなのである。
観客の大多数を占める熟女族にかなりの遠慮をしながら画面を見続けることさえエネルギーの要ることであったが、女性どもはこの映画を見てどう感じたであろう。
また若い人はこの映画を見てどう学ぶのであろう。
多少、危険な映画であることは間違いない。
しかし、阪本順治よ、「イージス~」に続いてこの映画を撮るのか、その意味を充充考えてほしい。女の映画でもいいが、もう少し自分を出してほしいと思うのは、ずっと彼の映画を見続けてきた阪本ファンの小さな苦言でもある。
演技的には、三田佳子の壮絶な演技がやはり余韻として残る。自分の出番、主張を知っている女優である。すばらしい。
しかし、男があれほどに、存在感がなく描かれていると、それでは今までの阪本順治の男観はどこにいってしまったのだろう、と居心地の悪い思いをしている自分に気づく。
男がまったく類型的に平板に描かれているので、その分、女の生態がどんどん明らかにされていくところはまさに原作の世界なのだろう、勢いがある。
しかし、所詮、古くはないが新しくもない黴の生えたテーマなのである。
観客の大多数を占める熟女族にかなりの遠慮をしながら画面を見続けることさえエネルギーの要ることであったが、女性どもはこの映画を見てどう感じたであろう。
また若い人はこの映画を見てどう学ぶのであろう。
多少、危険な映画であることは間違いない。
しかし、阪本順治よ、「イージス~」に続いてこの映画を撮るのか、その意味を充充考えてほしい。女の映画でもいいが、もう少し自分を出してほしいと思うのは、ずっと彼の映画を見続けてきた阪本ファンの小さな苦言でもある。
演技的には、三田佳子の壮絶な演技がやはり余韻として残る。自分の出番、主張を知っている女優である。すばらしい。
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