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サイボーグでも大丈夫 (2006/韓国)(パク・チャヌク) 80点

2007-10-11 22:57:10 | 映画遍歴
パク・チャヌク、こんなにも素敵なファンタジーラブストーリーを作ってしまった。精神病院での患者たちの、患者たちだからこそ成し得れる素敵な個性的ワールドだ。
実際のところ、精神病院という純粋培養の中にこそ、ひょっとしたら彼らたちの深い心の底にはこんな素晴らしい心の襞と通常の人間より数十倍優れた空想力が充満しているのかもしれないなあ、と思わせてくれる。
現代という壁の中で暮らしている一応正常人よりうんと人間らしいファンタジーワールドに生きている彼ら精神病者に、妬みと憧れのようなものを感じたのは僕だけではあるまい。彼らの方がホント純粋で人間的にしかもすこぶる楽しく生きているのだ。
男の子が女の子を守って小さな何かを作っていく、そんな当たり前のことが隔絶された精神病院でのみ行われる。パク・チャヌク、こんなに純粋で真っ白な人だったのか、、。
子供心を少しでもまだ持っている大人にこそ見て欲しいロマンチックラブストーリーです。指先からの機関銃の白昼夢はここ数年来の映画で圧倒的な美しさと破壊力を感じる、思い出すだけでうっとりしてしまうほどのシーンだ。

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