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またまた能とのコラボ。今回は「韋駄天」という聞きなれた題目だが、これが釈迦如来、帝釈天まで出てくるとあり、結構本格的過ぎてむずい。能の方は感想から外します。
そして5人の、今や脂の乗った役者による演技合戦が格別の味わいである。そのためにこのコラボを見に来たのだから、もうワクワクする。いよいよ彼らの登場。なんと彼らはアノニマスの仮面をかぶっている、、。
もう何というか、現代を一番鋭く貫いているというか、韋駄天とアノニマスとの無理やりコラボである。彼らは吠える。怯む。そして韋駄天探しが始まるのだ。
こっちの現代劇も意外とむずい劇でした。面白いけれど、その中に当然ながら韋駄天の本質を据えているので、なんとなく笑っていたら痛い思いをする。
この劇はこれだけの役者たちを集めて、一回きりの公演。なんとまあ、贅沢なこってす。観客としては、人気役者勢ぞろいの見ものではあったが、何となく理解できない懊悩も残る。脳の舞台で上演される現代演劇とはさていかに、なんて考えてしまった。
とはいうものの、能の世界をバックに、演劇的にすこぶる高尚なイメージに覆われていた劇に頭がすきっとするから不思議だ。日本人であることを体得する。
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