柳田国男の遠野物語を基本イメージに置いた山本ファンタジーというべきか、僕はジブリの映画を見ているような錯覚さえ覚えた。洗練されてる大道具、小道具を多用した視覚的美術、そして何より鍛えられたピッコロ劇団の面々、物静かで悲しいが確かな命のあしおと、それは人間への祝福のエールとなり脈々と続いてゆく、、。もうこの100分は至福の時間でした。
なんだかんだ言っても、この舞台の彩りが若く、透き通り、エレガントで、観客も超若い人たちが大勢いたが、彼らにもきっと受け入られているだろう反応さえしかと感じた。関西の実力劇団がこのように現地点だけでなく、さらに向こうの遠い何かを見据えているのはとても気持ちいい。演劇の将来性を十分感じられる舞台でした。
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