セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 86本、 演劇 63本

花腐し (2023/日)(荒井晴彦) 85点

2024-07-02 20:21:27 | 映画遍歴

荒井ならではの濃密な人間模様。雨が降り続き、モノが腐っていくそのさまを映像でずしんと極めてゆく。ずいぶん文学的な題材であることよ。荒井の脚本、演出が冴える。こんなのめり方、好きだなあ。まさに荒井ワールド。

もとはといえば、タンパク質から誕生した人間の生命も、文明を過ぎて腐敗していき、宇宙の塵と成り果てる。原作ありきだが、荒井の閉塞感がぶちぎれて、映像の果てまで旅しているようだった。好きな作品です。


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