Sightsong

自縄自縛日記

Psychedelic Speed Freaks/生悦住英夫氏追悼ライヴ@スーパーデラックス

2017-06-27 00:10:46 | アヴァンギャルド・ジャズ

モダーンミュージック/PSFレコードの生悦住英夫氏が亡くなって、縁のあったミュージシャンによって、追悼ライヴが六本木のスーパーデラックスで行われた(2017/6/25)。

当日の出演バンドは以下の順。

à qui avec Gabriel
.es 
平野剛
長谷川静男 
ヒグチケイコ+ルイス稲毛
マヘルシャラルハシュバズ 
川島誠 
冷泉 
三浦真樹+横山玲 
馬頭將器+ 荻野和夫 (The Silence, ex:Ghost) 
成田宗弘 (High Rise) 
Ché-SHIZU 
灰野敬二+今井和雄 


■ .es

橋本孝之 (as, harmonica)
sara (p)

洪水のようなsaraさんのピアノ、それを掌として橋本さんが吹く。以前よりいちフレーズが長くなったような気がするがどうだろう。沈黙も演奏のひとつであり、最後は、故人への追悼のようにしばらく黙して終わった。 

●.es

第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)
内田静男+橋本孝之、中村としまる+沼田順@神保町試聴室(2017年)
橋本孝之『ASIA』(JazzTokyo)(2016年)
グンジョーガクレヨン、INCAPACITANTS、.es@スーパーデラックス(2016年)
.es『曖昧の海』(2015年)
鳥の会議#4~riunione dell'uccello~@西麻布BULLET'S(2015年)
橋本孝之『Colourful』、.es『Senses Complex』、sara+『Tinctura』(2013-15年)


■ 平野剛

平野剛 (p, pianica, bells) 

はじめて聴くのだが、フレーズの終わりなのか半ばなのか、微小なずれが創り出され、そのままフレーズが継ぎ足されていくような新鮮な感覚があった。


■ ヒグチケイコ+ルイス稲毛

ヒグチケイコ (vo, p)
ルイス稲毛 (b)

やや落ち着いて弛緩してしまった鼓膜を裂かんとするように、ヒグチさんのヴォイスが繰り返し響く。 

●ヒグチケイコ

Kiyasu Orchestra Concert@阿佐ヶ谷天(2017年)
第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)


■ 川島誠 

川島誠 (as)

談笑する声が聞えたハコだが、川島さんが吹き始めると、おそらく誰もが息を呑んで凝視した。記憶の底に沈殿した澱のようなものを、川島さんは掴んで浮上させ、アルトで増幅する。懐かしさらしきものを感じてもおかしくない旋律があっても、それは甘美さでもグロテスクさでもない。あるがままである。突然終わり、感嘆の声が出てしまった。 

●川島誠
川島誠+西沢直人『浜千鳥』(-2016年)
川島誠『HOMOSACER』(-2015年)


■ マヘルシャラルハシュバズ 

工藤冬里ほか

微妙な笑顔で、工藤さんは敢えて変わった手拍子を取り、メンバーたちにもっと遅くとかもう一度とか要求する。意図されたアマチュアリズムか。 

●工藤冬里
Sound Live Tokyo 2016 ピカ=ドン/愛の爆弾、私がこれまでに書いたすべての歌:バンド・ナイト(JazzTokyo)
(2016年)

 

■ Ché-SHIZU 

向井千惠 (胡弓, p, vo)
西村卓也 (b, vo)
工藤冬里 (g, vo)
高橋朝 (ds)

有機的に自律することを拒むような音と歌。解体の音楽。この感覚は得難いもので、シェシズを観たかったのである。

途中から向井さんがスーパーボールを客席に向けて投げはじめ、高橋さんが踊り、舞台は狂った。スーパーボールが足許に転がってきて、拾ってポケットに入れた。

●西村卓也 
西村卓也@裏窓(2017年)

 

■ 今井和雄+灰野敬二

今井和雄 (g)
灰野敬二 (vo, g)

灰野敬二はつねに、ある慣性を付けて叩きにも歌にも身を投げる。それは壁に激突したら死ぬのではないかと言いたくなるほどの慣性であり、この日も、そのようにギターを弾いた。対峙する今井和雄は音楽の大伽藍を構築した。信じられないふたりの共演。

終わった後、灰野さんが今井さんの耳元で「最高」と呟いたようにみえた。

 

●今井和雄
”今井和雄/the seasons ill” 発売記念 アルバム未使用音源を大音量で聴くイベント・ライブ&トーク@両国RRR(2017年)
第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
今井和雄『the seasons ill』(2016年)
Sound Live Tokyo 2016 マージナル・コンソート(JazzTokyo)(2016年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
坂田明+今井和雄+瀬尾高志@Bar Isshee(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
今井和雄 デレク・ベイリーを語る@sound cafe dzumi(2015年)
バール・フィリップス@歌舞伎町ナルシス(2012年)(今井和雄とのデュオ盤)

今井和雄、2009年5月、入谷
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)

●灰野敬二
Sound Live Tokyo 2016 ピカ=ドン/愛の爆弾、私がこれまでに書いたすべての歌:バンド・ナイト(JazzTokyo)(2016年)
勝井祐二+ユザーン、灰野敬二+石橋英子@スーパーデラックス(2015年)
ジョン・イラバゴン@スーパーデラックス(2015年)
本田珠也SESSION@新宿ピットイン(2014年)


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