六本木のスーパーデラックスに足を運び、ジョン・イラバゴンの演奏を観た(2015/1/10)。
Jon Irabagon (ts)
John Hegre (g)
Nils Are Dronen (ds)
ノルウェーからのギターとドラムスのふたりは、破壊と野蛮が大好きだと言わんばかりにノイズを発しまくる。その大音量の中で、イラバゴンは終始目を閉じて、テナーサックスを吹き続けた。まずは極端な倍音でこちらのテンションを高める。サックスの破裂音、異音に擬音、タンポ音もある。ぷすぷすぷすという擦音を循環呼吸でずっと吹くこともあった。45分の短距離走のあと、ようやく開いたイラバゴンの目は充血していた。
素晴らしかったとは言え、ノイズに集中力の半分を持っていかれるのはあまり好みでない。グループ「Mostly Other People Do the Killing (MOPDtK)」での演奏など、より繊細な状況でのイラバゴンの音を聴いてみたい。最近では、メアリー・ハルヴァーソンとも共演しているようでもあり興味津々。
ところで、今回のライヴは4グループによる。それぞれ充実していて大満足だったのではあるが、何しろ最後に灰野敬二。鼓膜が破れそうになった。まだ耳鳴りがする・・・と、1年前にも同じようなことがあった(本田珠也SESSION@新宿ピットイン)。
●参照
直に聴きたいサックス・ソロ その2 ジョン・イラバゴン、柳川芳命
MOPDtK『Forty Fort』
MOPDtK『The Coimbra Concert』