ラリー・オクス+ネルス・クライン+ジェラルド・クリーヴァー『What Is To Be Done』(clean feed、2016年)を聴く。
Larry Ochs (ts, sopranino sax)
Nels Cline (g, effects)
Gerald Cleaver (ds)
ラリー・オクスの潰れて濁って泡立って刺激臭のしそうなテナーが、いきなり、ネルス・クラインのノイズとともに混ぜ合わせられて、それが続く。その奔流も、クラインが電子音で灯台の光を灯したり、オクスが気の向くままに明後日の方向に歩き始めたりして、目を離せない。
われらがジェラルド・クリーヴァーはというと、その流れに足をとられてなかなか得意のスピルアウトするドラミングを披露できず、ともかくも内部から破砕しようとする。だが3曲目にはついに空中に飛翔する。
●ラリー・オクス
ロヴァ・サクソフォン・カルテットとジョン・コルトレーンの『Ascension』(1965、1995年)
●ネルス・クライン
スコット・アメンドラ@Cotton Club(2017年)
●ジェラルド・クリーヴァー
ブランドン・ロペス+ジェラルド・クリーヴァー+アンドリア・ニコデモ+マット・ネルソン『The Industry of Entropy』(2018年)
トマ・フジワラ『Triple Double』(2017年)
スティーヴ・スウェル『Soul Travelers』(2016年)
『Plymouth』(2014年)
クレイグ・テイボーン『Chants』(2013年)
クリス・ライトキャップ『Epicenter』(2013年)
Book of Three 『Continuum (2012)』(2012年)
Farmers by Nature『Love and Ghosts』(2011年)
ジェレミー・ペルト『Men of Honor』(2009年)
ロブ・ブラウン『Crown Trunk Root Funk』(2007年)
リバティ・エルマン『Ophiuchus Butterfly』(2006年)
ロッテ・アンカー+クレイグ・テイボーン+ジェラルド・クリーヴァー『Triptych』(2003年)