Sightsong

自縄自縛日記

ボビー・マクファーリン『Nice 1982』

2018-10-26 07:55:17 | アヴァンギャルド・ジャズ

ボビー・マクファーリン『Nice 1982』(Jazz Time、1982年)を聴く。

Bobby McFerrin (vo)
Chico Freeman (ts, fl)
Von Freeman (ts)
Clyde Criner (p)
Cecil McBee (b)
Billy Hart (ds)

ボビー・マクファーリンとチコ・フリーマンといえば、同じ1982年のチコの作品『Tradition in Transition』(邦題:輪廻学)を思い出すわけだが、確かに、セシル・マクビー、ビリー・ハートとメンバーも共通している。サウンドも同じようなもので、いまとなってはどうしてもその時代のものに聴こえる。

だが、マクファーリンのヴォーカルが唯一無二のものであった力は消えないし、何といってもヴォン・フリーマンの参加である。ちょっと吹いただけで場がアナーキーな雰囲気に一変する、これは息子のチコとは正反対のキャラなのだ。いやチコが生真面目に組み上げる音も偏愛しているのだが。